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最終更新日:2024年4月1日

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教育哲学演習II

「アーキテクチャ」と「メディア」を鍵概念として教育および「形成」(自己形成と文化形成との共起的現象)について論じるためことはいかにして可能だろうか。本授業では、このことに関するテキストを選定し、受講生とともにその内容を検討する。なお、Sセメスターにおいて検討する「メモリー・スタディーズ」も念頭に置きつつ、それと〈教育のアーキテクチャ/メディア論〉との架橋可能性についても議論を行う。本授業を通じて、受講生は(1)教育哲学・思想史の基礎概念および問題構成を習得することができる。(2)「アーキテクチャ」および「メディア」を鍵として現代社会における教育について批判的に論じる基本的な構えを身につけることができる。(3)以上のことを前提としつつ、各受講生の個人研究を批判的に再検討する一視点を得ることができる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
23-211-08
GED-IE6141S1
教育哲学演習II
RIEGER-LADICH MARKUS
A1 A2
木曜2限
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講義使用言語
日本語、英語、ドイツ語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学研究科
授業計画
教科書として指定した文献の各章ごとに担当受講生を決めて報告を行っていただく。その内容をもとにしてディスカッションを行う。また、教科書以外の関連文献を授業担当者もしくは受講生自身が選定し、その内容を検討することによって、議論のさらなる展開について考える。「授業の目標・概要」でも述べたように、Sセメスターにおいて検討する「メモリー・スタディーズ」も念頭に置きつつ、それと〈教育のアーキテクチャ/メディア論〉との架橋可能性についても議論を行う。この点が、本授業の重要なポイントとなる。したがって、「アーキテクチャ」および「メディア」の他にも、たとえば「アート」、「リプリゼンテーション(代理/表象)」、「表現」、「暴力」、「権力」、「教育的保護」などSタームで重要となる諸概念にも注目していく。
授業の方法
授業担当者によるイントロダクションの後、各章担当受講生による報告(あるいは授業担当者もしくはゲスト・スピーカーによるレクチャー)を行う。その後、まず受講生はリアクションペーパーに各自の感想を記す。その記述をもとにしてディスカッションを行う。ディスカッションの形式(グループ討議か全体討議か)については受講生数によりあらためて判断する。最後に、もう一度リアクションペーパーに各自のコメントを記す。授業担当者はそれを持ち帰り、次回の授業においてそれに対するコメントを行い、次の内容へと向かう。
成績評価方法
平常点(毎時授業の出席状況および議論への貢献度)および担当報告の総合評価とする(前者50パーセント、後者50パーセント)。
教科書
山名淳(2015)『都市とアーキテクチャの教育思想』勁草書房
参考書
Erll, A. (2017): Kollektives Gedaechtnis und Erinnerungskulturen. Eine Einührung. J.B.Metzler Verlag: Stuttgart. Erll, A.: (2011): Memory in Culture. Palgrave Macmillan: .London. Rossington, Michael, Anne Whitehead et al. (Eds.): Theories of Memory: A Reader. Baltimore: Johns Hopkins UP 2007. ホワイトヘッド,A.(2017)『記憶をめぐる人文学』(三村尚央訳)彩流社 その他の参考書については、授業中に適宜指示する。
履修上の注意
「教育哲学演習Ⅰ」も合わせて受講することが望ましい。受講生の積極的な参加を求める。