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最終更新日:2024年4月22日

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高等教育・研究の歴史Ⅰ

大学・アカデミーの歴史と「学問の自律性」
この演習の前半では、西洋の初期近代を中心に、各国の大学やアカデミーの歴史に関わる文献を読み、学問の専門職業化および「学問の自律性」(academic autonomy)の問題について広く考察する。文献は科学の社会史分野が中心となる。後半では受講生の関心に応じて、現代の大学改革に関する文献の講読か、本演習に関連する主題を扱う受講者の研究発表のいずれかを行う予定である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
23-211-05
GED-IE6103S1
高等教育・研究の歴史Ⅰ
隠岐 さや香
S1 S2
火曜4限
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講義使用言語
日本語、英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学研究科
授業計画
1.講義:イントロダクション——科学史的視点の基礎 2.講義:科学史からみた大学とアカデミー 3.文献講読 ルネサンス期の人文主義とアカデミー  4.文献講読 科学革命と大学 5.文献講読 初期近代英国の大学における科学 6.文献講読 初期近代フランスにおける科学とアカデミー 7.文献講読 学問の共和国と書簡交流 8.文献講読 ガリレオのいたアカデミー 9.文献講読 初期近代ポルトガルにおけるパトロネージとアカデミー 10.文献講読 17−18世紀のパリ天文台 11.文献講読 フランスとイギリス、二つの異なるアカデミーの制度化 12.文献講読 好奇心と懐疑(独レオポルディーナアカデミーの事例を中心に) 13.文献講読 ロイヤル・ソサエティの出版戦略 14.文献講読もしくは研究発表 15.文献講読もしくは研究発表
授業の方法
入門的な講義のあと、課題文献を輪読する。受講生は担当する文献の内容をまとめて報告する。講義はオンライン、対面の双方を想定するが、状況に応じて柔軟に対応する。
成績評価方法
平常点(毎時授業の出席状況および議論への貢献度)および担当報告の総合評価とする(前者50%、後者50%)。
教科書
授業の初回に配付する Giulia Giannini & Mordechai Feingold, The Institutionalization of Science in Early Modern Europe, Leiden, Boston: Brill, 2020. Laurence Brockliss, "Science, the Universities, and Other Public Spaces: Teaching Science in Europe and the Americas", in The Cambridge History of Science, Roy Porter. ed., Cambridge: Cambridge Univ. Press, 2003, Vol. 4, Ian F. McNeely, “The Renaissance Academies between Science and the Humanities”, Configurations, 2009, 17, pp. 227-258.
参考書
隠岐さや香「科学アカデミーとは何か—『アカデミーと学協会の時代』の起源とその終焉について—」『科学の参謀本部ーロシア/ソ連邦科学アカデミーに関する国際共同研究』市川浩編、北海道大学出版会、2015年、第1章 H. ボーツ、F. ヴァケ『学問の共和国』池端次郎・田村滋男訳、知泉書舘、2015年 クリストフ・シャルル、ジャック・ヴェルジェ『大学の歴史』岡山滋、谷口清彦訳、白水社、2009年 その他、各回ごとに提示する
履修上の注意
初回に必要文献を配付し、発表の順番を決めるので、初回に欠席する場合は予め連絡をすること。