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最終更新日:2025年4月21日

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雲南の民族と歴史

雲南の民族と歴史  Ethnic Group and History in Yunnan
【授業の到達目標】中国の公定民族56民族のうち、26民族を占める中国西南地方の雲南省の民族とその歴史を取り上げることにより、多民族居住地域の民族関係とその多様な民族性と重層的な歴史性を考察していきます。これにより、民族共生が不可欠な現代社会のありようを考えることができるようになることがこの授業の到達目標です。

【授業の概要】本講義では、東南アジア・チベット・中国・インドを結ぶアジア十字路としての雲南を、交錯する諸民族の歴史の様相を様々なトピックから多角的に考察していきます。先住民モン・クメール語系、チベット・ビルマ語系(主にイ語支)、カム・タイ語系(主にタイ族)、イスラーム系(回族)、そして多数派民族としての漢族が居住する雲南の多元的な様相を、その歴史的重層性に主眼を置き、諸民族集団の文化的特徴、相互の民族関係の様相などの側面から通史的に概観します。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21232802
GHS-AS6E01L1
雲南の民族と歴史
川野 明正
A1 A2
水曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
第1回.雲南の地理と気候 第2回.中国の民族集団 第3回. 諸民族の移住史からみた雲南の歴史 第4回. [さんずい]+「真」(てん)国と青銅器文化 第5回. 漢代から三国時代までの雲南─「西南夷」の諸民族集団から諸葛孔明の雲南遠征 第6回. 南詔国と大理国 第7回. 元代の雲南─イスラーム系住民とモンゴル族 第8回. 明代の雲南─明初の屯田政策・明末清初の雲南情勢など 第9回. 清代の雲南(1)─鉱山開発・改土帰流政策 第10回. 清代の雲南(2)─杜文秀と回民反乱 第11回. 近代の雲南―英仏の雲南進出 第12回. 雲南地方政権と辛亥革命前後の中国 第13回. 中華民国期の雲南─龍雲・イ族統治者階層の動向と日中戦争 まとめ─今日の雲南と民族ありようからの考察 (注意:授業の展開により、各回の内容は変更されることがあります)
授業の方法
講義方式・教科書指定・適宜パワーポイントとレジュメ配布
成績評価方法
授業のリアクション30%・レポート70%
教科書
川野明正(著)『雲南の歴史─アジア十字路に交錯する多民族世界』東京:白帝社、(税込)1980円、ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4863981188
参考書
参考書・参考文献は毎回異なるので授業中に適宜指示する。上掲教科書巻末に参考文献リストあり。
履修上の注意
教科書指定の上記『雲南の歴史─アジア十字路に交錯する多民族世界』について、毎回の授業で講義する内容に当たる各章を読み、内容を把握しておくこと。