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最終更新日:2025年4月21日
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技術時代の倫理―ハイデガー哲学の視点から
技術時代の倫理――ハイデガー哲学の視点から――
本講義では、「存在への問い」で知られるドイツの哲学者マルティン・ハイデガーの思索を手引きとして、現代技術の本質とはいかなるものなのか、またそうした技術によって規定された現代社会において可能な「倫理」とはいかなるものかについて考察する。
講義ではまず、ハイデガーの「存在への問い」の基本的内容を『存在と時間』から後期に至るまでの時代的展開に即して概観する。その際、彼の哲学的思索がもつ政治性にとくに注目したい。
こうした「存在への問い」の概要の把握に立脚して、講義ではハイデガーの後期の思索における「技術への問い」を検討し、その倫理的・政治的含意を明らかにする。
以上の議論に基づいて、講義では最終的に今日「応用倫理」と呼ばれている営み一般の問題点と限界を浮き彫りにするとともに、今日われわれが技術に対していかなる態度を取りうるのかを考察していきたい。
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