1. ことば:自分の研究課題を短く表現すると,どんな言葉にまとまるだろうか?まず,自分の研究課題を手短に適切にあらわす言葉を,報告と討論を通じて考える.
2. かたち:研究成果を伝える方法は状況に応じて様々だが,その根幹にあるのは論文という形である.しかし,論文にまとまる前に,自分の研究課題はそもそもどんな形をしているのだろうか?たとえば,それは写真に撮れるのだろうか?できるだけ調査の具体的局面を想定しながら考える.
3. 広がり:研究を進めるためには対象を絞り込まなければならないが,絞り込むほどに様々な資料や先行研究とのつながりが浮かび上がってくるところが研究の面白さである.他方,その分,途中で迷子になることもある.自分の研究課題がどんな資料や研究と接点があるのか,また,間合いはどのくらいか.報告と討論を通じて考える.
4. 見通し:研究において当初の計画通りにことが進むことはまずないが,それでも,常に現時点の自分の立ち位置,進むべき方向を確認するスキルは必須である.一学期のゼミのまとめとして,自分が今どこにいるのかを整理する.