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最終更新日:2024年4月1日

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文化遺産とノスタルジア

文化遺産とノスタルジア
「過去に対する感傷的な思慕」と定義されるノスタルジアは、文化遺産の専門家たちがあまり使いたがらない言葉である。おそらくそれは、ノスタルジアが後ろ向きであり、過去を美化するニセモノであり、場合によっては帝国主義的でもあると捉えられているからだ。文化遺産は懐古主義と峻別すべき、とでも言うべき意識が確実にある。しかし、近年のノスタルジア研究では、ノスタルジアが目まぐるしく変化する現代社会の中で人々の心に安定をもたらすという肯定的な評価が浮上している。実際、ノスタルジアの「癒やし」の効果に着目しながら、文化遺産を通した回想法を模索する動きも出てきている。本演習は、文化遺産の理解と実践の中にノスタルジアを位置づけ直すことを試みる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21225052
GHS-CR6E02S1
文化遺産とノスタルジア
松田 陽
S1 S2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
授業スケジュール案(変更・調整の可能性あり) Week 1: イントロダクション① Week 2: イントロダクション② Week 3: 履修者による報告と全体討議 Week 4: 履修者による報告と全体討議 Week 5: 履修者による報告と全体討議 Week 6: 履修者による報告と全体討議 Week 7: 遠足(谷根千エリアを予定) Week 8: 履修者による報告と全体討議 Week 9: 履修者による報告と全体討議 Week 10: 履修者による報告と全体討議 Week 11: 履修者による報告と全体討議 Week 12: 履修者による報告と全体討議 Week 13: 履修者による報告と全体討議
授業の方法
各履修者は授業期間中に1~3回発表を行い(履修人数に応じて調整)、その発表資料を整理したものを学期末に提出。 本授業は「ハイブリッド授業(対面を中心とする):演習」です。 対面で受講する方は、法文一号館3階の318教室に来て下さい。 オンライン受講する方は、下の「オンライン授業URL」の欄に示すZoomリンクよりお入り下さい。
成績評価方法
①発表(構成・論理展開・プレゼンテーション)、②全体討議への参加、③期末提出物を総合的に評価。
教科書
特になし
参考書
- Boym, Svetlana. 2001. The Future of Nostalgia, New York: Basic Books. - Chase, Malcolm and Shaw, Christopher 1989. The Imagined Past: History and Nostalgia, Manchester and New York: Manchester University Press. - Davis, Fred. 1979. Yearning for Yesterday. New York: Macmillan. - 金子淳2007「歴史学の「危機」と歴史展示―懐かし系/ロマン系展示から見る歴史系博物館の課題」『歴史学研究』第838号 - 高野光平2018『昭和ノスタルジー解体: 「懐かしさ」はどう作られたのか』(晶文社) - 日高勝之2014『昭和ノスタルジアとは何か:記憶とラディカル・デモクラシーのメディア学』(世界思想社)
履修上の注意
授業中の議論への積極的な参加を求める