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最終更新日:2024年4月22日
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日本絵巻史
日本絵巻史
奈良時代、中国・唐の絵入り経典を模倣することから始まった絵巻は、平安末期に「源氏物語」「信貴山縁起絵巻」「鳥獣戯画」という絵画表現の高みへと達した。続く中世・近世の権力者たちもまた、統治の思想や自らの信仰を表現する手段として絵巻を作り続け、特別な宝物としてコレクションした。近代に入ると、伝統的な横長の画面は、日本画家たちにとって新たな創造のフィールドとなる。絵巻は、一千年もの間、文字と絵が交響する複合メディアとして、日本で独自の発展を遂げてきた。それぞれの時代を代表する名品の内容・構図・表現の分析から美術史的な変遷をたどるとともに、制作させた権力者、企画した学者、描いた絵師の活動を史料から照らし出し、絵巻に込められた思想、絵巻が発し続けたメッセージを読み解く。
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