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最終更新日:2024年4月22日

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比較社会学のフロンティア

新たな研究の地平を切り開く/ Creating pioneering researches
 社会学研究を取り巻く環境は、この20年ほどの間に急速に変化しました。大規模なデータベースが蓄積され、一次データを取らなくても十分意味ある知見を引き出すことができるようになりました。海外での調査が容易になり、国際的な共同研究、比較研究が多く行われるようになったばかりか、研究テーマがグローバルな拡がりをもち、各国の研究者が共同で研究に従事するスタイルが一般的になりました。
 これらすべて、グローバリゼーションの進展を密接な関係を持っていますが、この授業では、こうした事情を踏まえ、参加者独自の問題意識に基づく(比較)社会学研究の地平を切り開くことを目的としています。
 既存の理論や分析枠組み、研究動向の批判的な検討、データを利用した独創的な比較分析、研究の深化のための外国語(主として英語)での報告など、授業への参加者は多くの作業を要求されることになります。その最終的な成果は、台湾大学社会学系との合同ワークショップで報告することになります。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21224160
GHS-SC6A02S1
比較社会学のフロンティア
園田 茂人
S1 S2 A1 A2
木曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
 年を4つの期間にわけて作業を進めます。第1期は、比較社会学に関連する講義を行い、理論や方法に関する基礎的な素養を身に着けます。第2期は、講師が発表してきた書籍・論文を含め、従来の比較社会学的研究を批判的に検討するとともに、どのように新しい分析・調査を計画するかをめぐって討論します。第3期は、自らの比較社会学的研究をもとに研究を深め、その研究の骨格を作ります。第4期は、そこでの知見や解釈を深め、台湾大学社会学系との合同ワークショップでの報告に向けての準備を行います。  社会学特殊講義Ⅷは第1期と第2期、社会学特殊講義Ⅸは第3期と第4期に、それぞれ相当します。ⅧとⅨは別科目ですが、両方を同時に履修することが望まれます。履修者の数によって第2期以降のスケジュールや活動内容が異なるので、授業が始まってから第2期以降の具体的な活動を決めます。以下の予定は、あくまで予定であることを念頭に置いてください。 S1・S2 (1)4月7日 ガイダンス、自己紹介など (2)4月14日 講義 比較社会学の歴史(1):古典社会学の中の比較 (3)4月21日 講義 比較社会学の歴史(2):戦後アメリカにおける比較社会学の発展 (4)5月12日 講義 比較社会学の歴史(3):日本における比較社会学の系譜 (5)5月19日 講義 比較社会学の歴史(4):グローバル時代の比較研究 (6)5月26日 講義 よい比較・悪い比較:方法論的基礎 (7)6月2日  学生報告 比較社会学の作品を批判的に検討する(1) (8)6月9日  学生報告 比較社会学の作品を批判的に検討する(2) (9)6月16日 学生報告 比較社会学の作品を批判的に検討する(3) (10)6月23日 講義 アジア学生調査の歴史と成果 (11)6月29日 講義 比較研究のプラニングをする (12)7月7日  学生報告 自らの研究計画を発表する(1) (13)7月14日 学生報告 自らの研究計画を発表する(2) A1・A2 (1)10月6日  学生報告 研究成果の中間報告(1) (2)10月13日 学生報告 研究成果の中間報告(2) (3)10月20日 講義 量的データを利用した比較研究の事例(1) (4)10月27日 講義 量的データを利用した比較研究の事例(2) (5)11月10月 学生報告 研究成果の中間報告(3) (6)11月17日 学生報告 研究成果の中間報告(4) (7)11月24日 講義 質的データを利用した比較研究の事例(3) (8)12月1日  講義 質的データを利用した比較研究の事例(4) (9)12月8日  学生報告 研究成果の中間報告(5) (10)12月15日 学生報告 研究成果の中間報告(6) (11)12月22日 講義 英語による口頭報告のポイント (12)1月12月  最終報告リハーサル(1) (13)1月19日  最終報告リハーサル(2)
授業の方法
 講義と演習の併用。一方的に講義を聞いても面白くないので、講師は絶えず学生に問いかけをし、学生はこれに答え、考えることで比較社会学の基礎と応用を学びます。同時に、学生自身の問いとデータを持ち寄り、みずから比較社会学的実践を行うことで、その基礎的な知識を援用する方法を学びます。
成績評価方法
平常点(授業への出席、討論、提出物など)と最終成果(英語による口頭報告と論文の提出)を加味し、総合的に評価します。
教科書
適宜必要文献をDropboxにアップします
参考書
適宜必要文献をDropboxにアップします
履修上の注意
少なくてもS1の最初の講義はオンラインで行います。履修者数が確定し、討論がより重要となった段階(6月2日を予定しています)で対面での授業に切り替えます。 履修者とはDropboxで各種資料を共有し、授業を進めていきます。 https://www.dropbox.com/*****