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最終更新日:2024年4月22日

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シノロジー(中国学)の誕生

概要:シノロジー(中国学)が公式に誕生したのは19世紀フランスといわれる。こうして「中国」が固有の言語および時空をもつ存在とみなされ、現在に連なる学問分野の対象となるまでには、古代から近代にいたる東西交流の歴史があった。本授業では、中国とヨーロッパの接触がとくに隆盛し、多様化した16世紀以降を中心に、ヨーロッパにおける中国研究の促進に関わった人々および彼らをとりまく思想的・政治的背景に焦点をあてる。
目標:16~19世紀の東西交流の展開を理解し、関連する基本史料について把握する。歴史を「交流」の視点から捉え直す意義について、自らの言葉で論述できる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21222802
GHS-AS6E01L1
シノロジー(中国学)の誕生
新居 洋子
A1 A2
金曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
以下の各項目を中心とする。なお受講者の関心に応じて多少の変更があり得る。 (1)シノロジーとは何か (2)中国とヨーロッパの交流史に関する基本文献・最新情報 (3)カトリックの世界宣教 (4)明朝・清朝による宣教師の登用 (5)イエズス会の適応方針 (6)典礼論争:シノロジー形成への大きな一歩 (7)世俗の道徳としての儒教理解 (8)中国における「科学」の発見 (9)新しい世界史の模索と中国史 (10)宣教師が依拠した中国文献 (11)18世紀ヨーロッパへ渡った中国人たち (12)景教碑の発見と金石学の西伝 (13)シノロジー誕生:中国観における継承と変化
授業の方法
講義形式
成績評価方法
リアクションペーパー(毎回)・小テスト(1回)・期末レポート(1回)の3点を総合して評価する。
教科書
なし(教員の作成した資料を用いる)
参考書
あらかじめ『論点・東洋史学』(吉澤誠一郎監修、ミネルヴァ書房、2022年)所収の新居担当章「明清時代のカトリック宣教」を一読しておいてもらえると、本授業で扱う内容の把握に役立つ。 その他の参考文献は授業中に紹介する。
履修上の注意
受講者から寄せられた意見や質問にできるだけ答えながら進めるので、リアクションペーパーを活用してほしい。