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最終更新日:2024年4月22日

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軍記物語の表現史

軍記物語の表現史
 (1)日本文学の表現の細部を丁寧に捉え、時代相、世相や表現者の世界観、人間観、社会認識を幅広く深く理解できるような読解力、洞察力を身につけること、(2)日本の文学史、文化史を掘り下げて思考する上で必要な問題発見力と専門的知識を高めること、この二つを目標として「軍記物語の表現史」と題して授業を行う。
 『将門記』、『陸奥話記』、『後三年記』、『保元物語』、『平治物語』、『平家物語』、『承久記』、『曽我物語』、『太平記』、『大塔物語』、『義経記』等の平安時代から中世に至る軍記物語作品の記述を丁寧に読み解き、文学、文化、社会にかかわる多様な問題を見出す中で、各作品の特質を明らかにするとともに、作品間の表現の関係や展開を見出し、日本の文学史、文化史にかかわる根源的な問題を考察する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21221109
GHS-JS6A01L1
軍記物語の表現史
佐倉 由泰
A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
 次の順に授業を進める。  1.はじめに―軍記物語の表現史を考えることの目的と意義―  2.平安時代の軍記物語の内容と表現  3.中世の軍記物語の内容と表現  4.『将門記』の表現の特質とそれを支えるもの  5.『陸奥話記』の表現の特質とそれを支えるもの  6.中世の軍記物語と漢学のリテラシー  7.『保元物語』半井本の表現の特質とその意味  8.『承久記』慈光寺本の表現の特質とその意味  9.『平家物語』の表現の多様性と運動性 10.『平家物語』の表現の様式性 11.『太平記』の表現の特質とその意味 12.『曽我物語』と『義経記』―その差異の意味を考える― 13.おわりに―文学史と表現史とリテラシー史と―
授業の方法
 講義による。
成績評価方法
 授業時に記述してもらう小レポート(40%)、授業終了後に作成してもらうまとめのレポート(60%)による。
教科書
 特に定めない。
参考書
 佐倉由泰『軍記物語の機構』(汲古書院、2011年2月)等の参考文献を授業時に紹介する。
履修上の注意
 授業を通して関心を持った問題について、作品の本文や参考文献を進んで幅広く読んで、考察を深めて行くことが重要である。