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最終更新日:2024年4月1日
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技術時代の倫理―ハイデガー哲学の視点から
技術時代の倫理――ハイデガー哲学の視点から
本講義では、「存在への問い」で知られるドイツの哲学者マルティン・ハイデガーの思索を手引きとして、現代技術の本質とはいかなるものなのか、またそうした技術によって規定された現代社会において可能な「倫理」とはどのようなものかについて考察する。
講義ではまず、ハイデガーの「存在への問い」の基本的内容を『存在と時間』から後期に至るまでの時代的展開に即して概観する。その際、彼の哲学的思索がもつ政治性にとくに注目したい。そのうえで講義ではさらに、彼の後期の思索における「技術への問い」を検討し、その倫理的・政治的含意を明らかにする。これらの議論を通して、講義では最終的に今日「応用倫理」と呼ばれている営み一般の問題点と限界を浮き彫りにしていきたい。
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