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最終更新日:2024年4月1日
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日本の文化財政策
日本の文化財政策
本講義では近代から今日に至るまでの日本の文化財政策を概観する。逆説的に聞こえるかもしれないが、その根底にある問題意識は、これから未来に向かっての日本の文化財政策を長期的な視点で考えることにある。目先の経済効率や短期的な文化財の存続を追い求める政策ではなく、21世紀の文化財をあり方を長期的に――それこそ30年後や50年後を念頭に置きながら――考えていきたい。このような長期的な視点を養うためには、これまでの日本の文化財政策を長期的な視座で振り返って理解する必要がある。
前近代と近代については、今日の「文化財」に相当・類似するモノとコトがどのように評価・継承されてきたのかを振り返る。現代については、「文化財」という新たな概念が戦後どのように採用されたかに始まり、文化財保護法の制定および文化財概念の拡大の経緯を分析する。その後、今日における日本の文化財政策の課題と将来の展望を検討する。
講義は法令や行政文書を参照しながら進めていく。オンライン授業であることを意識し、こうした文章を音読しながら読む機会を設ける。
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