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最終更新日:2024年4月22日

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中国禅宗思想史

中国禅宗思想史を考えるうえで重要なテキストとなる『宗鏡録』を講読する。『宗鏡録』は10世紀の禅僧永明延寿により編まれた100巻にもおよぶ大部の著であり、禅宗所伝の一心を明かすために膨大な仏典から無数の「要文」を抜粋している。延寿が仏典からどのような文章を引用しているのか、またそれらをどのように組み合わせることで自説を展開してるのかを見ていくことで、中国の仏典を読解するうえで必要となる力を養っていく。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21212306
GHS-AS6B01L1
中国禅宗思想史
柳 幹康
A1 A2
月曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
初回の授業で『宗鏡録』の概要について説明し、訳注の担当者を決める。二回目以降の授業では担当者が準備した訳注稿をもとに講読を進める。
授業の方法
授業はオンライン(Zoom)で行う。授業に参加する者にはみな訳注の資料作成を担当をしてもらう。作成した訳注は事前にメールで提出し、それをもとに授業で発表をしてもらい、その解釈について皆で検討・議論する。
成績評価方法
作成した訳注稿と発表・発言など授業への参加度によって成績をつける。
教科書
授業中に紹介する。
参考書
柳幹康『永明延寿と『宗鏡録』の研究:一心による中国仏教の再編』 法藏館、2015年。
履修上の注意
訳注の作成にあたっては以下の手順で作業を進めてほしい。 (1)原文に句読点を加える。 (2)分からない言葉を辞書で調べるとともに、読解のうえで重要となる言葉についてはSATやCBETAなどで検索し、用例を踏まえて語義を推定する。 (3)出典や引用がある場合は同様にSATやCBETAなどで検索し、もとの典籍と『宗鏡録』との間で字句や文脈に異同がないか確認する。 (4)以上の作業を踏まえたうえで訳注稿を作成する。訳は訓読・現代語訳の双方を作成する。注は(2)(3)の作業で得た知見を簡潔に記す。