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最終更新日:2024年3月15日

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中国の科学と音楽

この授業では、中国の科学や技術、音楽に関する様々なテーマを哲学として捉えなおし、中国の思想家が自然や人間に対してどのような思想を持っていたのかを分析する。
以下の2点を目標とする。
・中国科学史・音楽史に関する様々な論文を読み、的確に要約し、批判することができる。
・中国科学史・音楽史に関する様々な古典を読み、解釈することができる。
・科学や技術、音楽と人間の関わりについて自分なりの見解を持ち、発表することができる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21202309
GHS-AS6B01L1
中国の科学と音楽
田中 有紀
S1 S2 A1 A2
水曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
【第1回】中国の科学の特徴1:ジョゼフ・ニーダム、藪内清の中国科学研究 【第2回】中国の科学の特徴2:なぜ科学革命が起こらなかったか 【第3回】『周礼』考工記の技術論 【第4回】墨子の科学思想 【第5回】中国度量衡史 【第6回】天文暦法1:漢代の律暦思想 【第7回】天文暦法2:中国人の宇宙観 【第8回】天文暦法3:明末清初の天文学 【第9回】数学1:朱子学と数 【第10回】数学2:聖人と数学 【第11回】製鉄の歴史 【第12回】環境と科学:儒教の環境論 【第13回】新儒家の技術論 【第14回】音楽とは何か:中国の音楽論の特徴 【第15回】音楽の「正しさ」:孔子の礼楽思想と孟子の今楽思想 【第16回】音楽は「調和」をもたらせるか:荀子における礼と楽 【第17回】音のない音楽は音楽か:老子・荘子と芸術 【第18回】音楽はそれだけで喜怒哀楽を起こせるか:嵆康の『声無哀楽論』 【第19回】自然な数とは何か:三分損益法をめぐる問題 【第20回】理想のオーケストラ:陳ヨウ『楽書』の楽器編成 【第21回】「伝統音楽」をつくりだす:熊朋来と瑟 【第22回】音楽は世界を貫く原理となりうるか:朱載イクの音楽理論1 【第23回】理論と実証のはざまで:朱載イクの音楽理論2 【第24回】律と数:江永の数理的音楽研究 【第25回】音楽と修養:徐復観の美学研究 【第26回】「和」を担う音楽:新儒家の芸術論
授業の方法
授業の前半は、事前に準備した課題に基づき、知識の確認を行いつつ、講義をする。 後半は、参加学生とともに、科学・音楽に関する古典を読解していく。
成績評価方法
事前に準備してきた課題に基づく、プレゼンテーションの内容(70%) 期末レポート(30%)
教科書
第1回の授業時に授業で用いる文献を配布する。
参考書
杜石然著、川原秀城訳『中国科学技術史』上・下、東京大学出版会、1997 田中有紀『中国の音楽論と平均律──儒教における楽の思想』、風響社、2014
履修上の注意
必ずしも中国科学や中国音楽に関して前提知識を有する必要はないが、古典中国語については、ある程度の読解能力があることが望ましい。