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最終更新日:2024年4月22日

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中国語圏映画研究

香港映画を振り返る
激動する香港の今を意識しながら、中国大陸とも台湾とも異なる独自の発展を遂げてきた香港映画を振り返る。1950年代から現在までの香港映画の特徴がよくあらわれている4作品を軸に、「言語と香港人意識」「ブルース・リーと武侠作法」「ジェンダーと空間」「現代香港社会」という4つのテーマを考える。授業を通じて、香港映画の歴史や魅力をより深く理解することをめざす。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21202114
GHS-AS6A01L1
中国語圏映画研究
三澤 真美恵
A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
1)2021年01月19日2時限目(リアルタイム型オンライン&オンデマンド授業)オンデマンド授業の内容は「香港映画史概要」。リアルタイム型オンライン授業では次回以後の討論について役割分担を決めるので、受講者は必ず出席すること。 2)2021年01月19日3時限目(オンデマンド授業&課題提出)a「言語と香港人意識」講義、指定文献『ナショナル・シネマの彼方にて』に関する解説と設問。 3)2021年01月19日4時限目(オンデマンド授業&課題提出)映画『南北和』をどう読むか。 4)2021年01月20日 2時限目(リアルタイム型オンライン)a「言語と香港人意識」および映画『南北和』(1961)に関する討論。授業前日までに指定文献と指定映画に関するレポートを提出。 5)2021年01月20日 3時限目(オンデマンド授業&課題提出)b「ブルース・リーと武侠作法」講義、指定文献『ブルース・リー』に関する解説と設問。 6)2021年01月20日 4時限目(オンデマンド授業&課題提出)映画『ドラゴン 怒りの鉄拳』(1972)をどう読むか。 7)2021年01月21日 2時限目(リアルタイム型オンライン)b「ブルース・リーと武侠作法」および映画『ドラゴン 怒りの鉄拳』に関する討論。授業前日までに指定文献と指定映画に関するレポートを提出。 8)2021年01月21日 3時限目(オンデマンド授業&課題提出)c「ジェンダーと空間」講義、指定文献『香港映画の街角』に関する解説と設問。 9)2021年01月21日 4時限目(オンデマンド授業&課題提出)映画『欲望の翼』をどう読むか 10)2021年01月22日 2時限目(リアルタイム型オンライン)c「ジェンダーと空間」および映画『欲望の翼』に関する討論。授業前日までに指定文献と指定映画に関するレポートを提出。 11)2021年01月22日3時限目(オンデマンド授業&課題提出)d「現代香港社会」講義、指定文献『香港 中国と向き合う自由都市』に関する解説と設問。 12)2021年01月22日4時限目(オンデマンド授業&課題提出)映画『十年』をどう読むか。 13)2021年01月25日 2時限目(リアルタイム型オンライン)d「現代香港社会」および映画『十年』に関する討論。授業前日までに指定文献と指定映画に関するレポートを提出。
授業の方法
集中講義はオンライン(リアルタイム型とオンデマンド型を併用)で実施する。詳細は、以下授業計画の(1)〜(13)の通り。履修予定者は、ガイダンス期間中(2020年09月26日〜10月8日)にオンデマンドでガイダンスを確認した上で履修すること。オンライン授業の URLはITC-LMSにて告知する。 集中講義のため、開講後は連続してレポートの提出と討論が予定されている。指定された文献と映画は、集中講義が始まる前に必ず予習しておくこと。指定文献の該当箇所は、ITC-LMSにPDFでアップする。オンデマンド授業も集中講義期間の1ヶ月前を目処にアップしておくので、以下の授業計画日時にこだわらず、事前に視聴しておくことが望ましい。 討論で扱う映画のうち、『南北和』(1961、日本語字幕なし)はYouTubeで視聴可能(2020/08/27現在、URLは授業計画内に記載)。『ドラゴン 怒りの鉄拳』(1972)『欲望の翼』(1992)『十年』(2017)はDVDがある他、『ドラゴン 怒りの鉄拳』(1972)と『十年』(2017)はAmazon Primeでレンタル視聴可能(2020/08/27現在)。『欲望の翼』(1992)はTSUTAYAでレンタル取り扱い有り(2020/08/27現在)。参考書、DVDについては総合図書館、中文研究室などでも閲覧可能である。
成績評価方法
4つのテーマに関するレポート、リアルタイム型オンライン授業時の発言をあわせて、総合的に評価する。試験は実施しない。
教科書
各テーマの指定文献と討論で扱う指定映画は以下の通り。指定文献の該当箇所は、ITC-LMSにPDFでアップする。 a「言語と香港人意識」:韓燕麗『ナショナル・シネマの彼方にて』(2014、晃洋書房)第一部第一章「香港における広東語映画と国民統合の問題」・第三部第二章「電懋映画から見る香港人意識の形成」 映画『南北和』(1961、日本語字幕なし)https://www.youtube.com/***** b「ブルース・リーと武侠作法」:四方田犬彦『ブルース・リー』(2019、ちくま新書) 映画『ドラゴン 怒りの鉄拳』(1972) c「ジェンダーと空間」:野崎歓『香港映画の街角』(2005、青土社)第一章「香港映画は屋上をめざす」・第五章「魅惑の部屋」 映画『欲望の翼』(1992) d「現代香港社会」:倉田徹『香港 中国と向き合う自由都市』(2015、岩波新書)第一章〜第三章 映画『十年』(2017)
参考書
濱下武志「第五章 香港・付マカオ」松丸道雄他編『中国史〈5〉清末~現在 (世界歴史大系) 』(2002、山川出版社)633-668頁、卓伯棠「香港ニューウェーブの始まり」三澤真美恵・川島真・佐藤卓己編著『電波・電影・電視−−現代東アジアの連鎖するメディア』(2012、青弓社)、四方田犬彦・斎藤綾子編『男たちの絆、アジア映画』(2004、平凡社)、邱淑婷『香港・日本映画交流史』(2007、東京大学出版会)、キン・フー・宇田川幸洋・山田宏一『キン・フー武侠電影作法』(2017、草思社)、レイ・チョウ「植民者と植民者のあいだで」『ユリイカ』1997年5月号、272-291頁。
履修上の注意
集中講義のため、開講後は毎日連続してレポートの提出と映画に関する討論が予定されている。指定された文献と映画は、集中講義が始まる前に予習しておくこと。