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最終更新日:2024年4月22日

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科学的生命観と人生論的生命観Ⅴ

生命論と感覚論哲学
 科学が「生命」をいかに考えてきたのかを歴史的に考察すべく、西欧近代の生理学書(邦訳)を講読する。テクストとするのは、「生命とは死に抗する機能の総体である」の言葉で知られる、グザヴィエ・ビシャの『生と死の生理学研究』(1800年)である。また、ビシャに多大な影響を与えた感覚論哲学と自然哲学の書籍(邦訳)を併読する。以上の作業を通じて、現代の生命観を省みる基礎をつくる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21200081
GHS-XX6A02S1
科学的生命観と人生論的生命観Ⅴ
小松 美彦
A1 A2
水曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
 18世紀末葉の生理学者ビシャの『生と死の生理学研究』を輪読し、討議する。そのために、まず、コンディヤックの『論理学』と、ニュートンの『プリンキピア』および『光学』の必要部分をおさえる。基本的にすべて邦訳を用いる。    
授業の方法
すべてオンラインのみで実施する。 ゼミ形式を採り、テキストを輪読し、議論する。 履修者は、基本的に少なくとも一度は担当部分をレジュメ発表する(発表しなかった者には、期末レポートを課す)。 発表担当は開講ゼミで決定する。
成績評価方法
レジュメ発表と平常点。発表しなかった者には期末レポートを課す。
教科書
中川久定・村上陽一郎編『十八世紀叢書Ⅶ 生と死−−生命という宇宙』(国書刊行会)。 コンディヤック『論理学』(講談社学術文庫、2016年)。
参考書
フーコー『臨床医学の誕生』(みすず書房、1969年)。 川喜田愛郎『近代医学の史的基盤』上下(岩波書店、1977年)。 アッカークネヒト『パリ病院』(思索社、1978年)。 山口裕之『コンディヤックの思想』(勁草書房、2002年)。 小松美彦「〈いのち〉はいかに理解されるか」(『〈いのち〉はいかに語りうるか』日本学術協力財団、2018年、所収)。 坂井建雄『図説 医学の歴史』(医学書院、2019年)。 他は授業時に紹介する。
履修上の注意
 この種の文献講読に不慣れな者に対しては、開講時に準備作業を指示する。  履修を決めた者は、原則として欠席してはならない。ゼミは学生・院生と教員が形成する時空間だからである。
その他
詳細は開講講義で説明する。また、発表担当を開講講義で決める。履修希望者は開講時に必ず出席すること。 繰り返すが、すべてオンラインのみで実施する。