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最終更新日:2024年4月1日

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ロシアとヨーロッパ―19世紀前期~中期のロシア文学と思想 (2)

ロシアとヨーロッパ――19世紀前期~中期のロシア文学と思想(2)
この授業の目標は、ロシア文学の古典的な文献を精読しながら、ロシア文学および思想について理解を深めることにある。「驚くべき十年間」と称される1840年代を中心に、1830年代~60年代を対象範囲とし、「反省」「直接性」「偶然」といった主題系のもとに、ロシア文学史・思想史上の諸相を検討していく。ヨーロッパとの関係を軸に据えて、ヨーロッパから受けた影響を明らかにするとともに、同じ文脈におけるロシアのアクチュアリティを問うていきたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21193705
GHS-EA6G01L1
ロシアとヨーロッパ―19世紀前期~中期のロシア文学と思想 (2)
沼野 充義
A1 A2
金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
第一回 イントロダクション 第二回 アイザイア・バーリンの論文「驚くべき十年間」を読む ロシア思想史研究の古典を読み、1840年代に関する基本的な理解を得る。 第三回、第四回 レールモントフ『現代の英雄』を読む  レールモントフの『現代の英雄』を取り上げ、従来の解釈の系譜を紹介するとともに、新たな読みの可能性を探る。 第六回、第七回 批評の時代 ベリンスキー、ゲルツェン、トゥルゲーネフの代表的な評論を読み、彼らが考察した時代の諸問題を、「反省」と「直接性」という概念のもとに整理する。 第八回、九回 「余計者」の系譜と「肯定的主人公」の希求 ペトラシェフスキー・サークルに集った作家たち、および彼らの系譜に連なる60年代の作家たちを検討する。 第十回~十四回 カウンタートラディションの作家たち ベリンスキーからチェルヌイシェフスキーに至る主流に対し、それとは異なる世界観を提示した作家たちの作品を読んでいく。具体的には、ゲルツェンの評論、ドストエフスキーの初期・中期の作品、アポロン・グリゴーリエフの「有機的批評」などを検討していく。 第十五回 まとめ
授業の方法
基本的には、毎回、課題となるテクストを日本語訳(ロシア語のできる人はロシア語)で読む。担当者を決め、課題テクストについて発表をしてもらう。そのあと講義を行い、さらに参加者全員で様々な論点について議論する。翻訳のない作品については、講義を主体とする。
成績評価方法
授業参加、期末レポート。
教科書
特になし。
参考書
初回に文献リストを配布する。
履修上の注意
ロシア語の知識の有無は問わない。十九世紀のロシア文学を積極的に読むことが求められる。授業内での発表と発言が求められる。