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最終更新日:2024年4月22日

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近代中国における儒教

この授業では、中国の近現代の思想史を、儒教の展開という観点から考察するものである。多くの日本人にとって儒教とは、封建的な旧道徳と認識される場合が多い。だが清末期以降、国内秩序の転換と西洋知の流入という経験を通じて、儒教は独自の発展を遂げ、中華民国以降、中国が近代的な国家を志向するようになってからも、無視できない影響力を保ち続けた。この授業では、清末の経世思想や公羊学、清末民初の孔教運動、民国期の儒教批判と新儒家の台頭、現代中国における儒教復興といった事象に注目しながら、中国を長期的に規定してきた儒教の特質を理解し、儒教が持つ多様な可能性や問題点について議論できるようになることを目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21192308
GHS-AS6B01L1
近代中国における儒教
小野 泰教
A1 A2
水曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
1.ガイダンス 2.儒教とは何か 3.清末の儒教(1)経世思想 4.清末の儒教(2)公羊学 5.清末民初の孔教運動(1)康有為の思想 6.清末民初の孔教運動(2)その後の展開 7.新文化運動における儒教批判 8.新儒家の登場(1) 9.新儒家の登場(2) 10.新儒家の登場(3) 11.現代における新儒家 12.現代中国における儒教復興 13.まとめ なお、各回の内容や進度については、受講者の専攻や関心等に応じて、柔軟に対応する。
授業の方法
基本的には教員による講義形式で授業を進めるが、適宜、受講者からの発言を求めたり、コメントペーパーの提出を求めたりする。また受講者には事前に授業内容に関する情報収集を行ってもらい、授業中に情報提供してもらうことがある。
成績評価方法
学期末テスト(50%)・中間テスト(30%)・授業への貢献度(20%)。授業への貢献度については、授業内容に関する事前の情報収集・授業態度・授業中の積極的な発言等により評価する。
教科書
教材は教員が作成したプリントを使用する。
参考書
授業中に指示する。
履修上の注意
必ずしも中国思想や中国語に関する前提知識を有している必要はない。ただ、この授業を自身の専攻にどう生かせるのかを常に意識して履修してほしい。