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最終更新日:2024年3月15日

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ジャン=ジャック・ルソー問題

 この講義は「ジャン=ジャック・ルソー問題」を取り扱う。
 「ジャン=ジャック・ルソー問題」とは、周知のようにE. カッシーラーによる著作の名前だが、講義は必ずしもその本の枠組みにはとらわれない。ルソーにおける「合理主義」の問題も含めて、近現代社会におけるルソーの影響とその「問題」を広く議論することが講義の目的となる。
 また、2012年に生誕300年を迎え、ルソーの思想の可能性を改めて見直す作業が一部で試みられている。この講義も一方においてその成果を参照するが、議論の焦点は、新しいルソーを生み出すことよりもむしろ、現代に生きるわれわれが今なおどれだけルソーに取り憑かれているかということに当てられるだろう。「ジャン=ジャック・ルソー問題」とは、その限りで、いかにしてわれわれ自身のルソーを殺すかという問題となるはずである。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21190604
GHS-GC6E01L1
ジャン=ジャック・ルソー問題
荒谷 大輔
A1 A2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
授業は ・「ジャン=ジャック・ルソー問題」というべき(あるいはその言葉で教員が意図する)事柄の核心をつかむこと ・近現代の歴史における哲学の無意識的な作用について考察すること ・今日哲学することの可能性について、幾分かでも思考を巡らせること を目標として展開される。
授業の方法
基本的には、講義形式で教員が持ってきた材料を提示する。 可能であればそれについて講義参加者の間で議論が展開できることが望ましい。
成績評価方法
平常点とレポートによる(3:7)。平常点は議論へのコミットメントの度合いで評価する(相対評価)。
教科書
荒谷大輔『タイトル未定』講談社新書(未刊行:講義時に指示します)。必ずしも教科書を購入する必要はありませんが、講義全体像をイメージしやすくなると思います。
参考書
E.カッシーラー『ジャン=ジャック・ルソー問題』 ブリュノ・ベルナルディ『ジャン=ジャック・ルソーの政治哲学』勁草書房、2014 荒谷大輔『「経済」の哲学』せりか書房、2013 荒谷大輔『ラカンの哲学』講談社、2018
履修上の注意
特になし