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最終更新日:2024年4月1日
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戦前の『哲学雑誌』を読む
戦前の『哲学雑誌』を読む(1)
1884年に東京大学文学部において発足した日本最古の哲学系の学会「哲学会」の学会誌『哲学雑誌』(創刊は1887年)は、近代日本において西洋哲学がどのように導入・消化され、また日本独自の哲学が展開されていったかを示す貴重な資料である。また、戦前の『哲学雑誌』は、狭義の哲学だけでなく、仏教や儒教を始めとする東洋思想・哲学、宗教学、心理学、社会学等々の論考が掲載され、人文系の学問の一種の坩堝の様相を呈し、現在とは異なる学問論的状況を示している。本授業では『哲学雑誌』の戦前の論考・記事を分析することを通して、1/近代日本哲学の成立と展開を検討するとともに、2/明治期以降の近代における西洋哲学の導入の模様と文学部における学問の制度化について検討する。これを通して、現在の日本において哲学することの意義と今後のありようについての基礎的な展望と人文学ならびに社会科学に関する現在の学問的状況を捉え直して新たな学問論的な視座とを獲得することを目指す。
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