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最終更新日:2024年4月1日

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戦前の『哲学雑誌』を読む

戦前の『哲学雑誌』を読む(1)
 1884年に東京大学文学部において発足した日本最古の哲学系の学会「哲学会」の学会誌『哲学雑誌』(創刊は1887年)は、近代日本において西洋哲学がどのように導入・消化され、また日本独自の哲学が展開されていったかを示す貴重な資料である。また、戦前の『哲学雑誌』は、狭義の哲学だけでなく、仏教や儒教を始めとする東洋思想・哲学、宗教学、心理学、社会学等々の論考が掲載され、人文系の学問の一種の坩堝の様相を呈し、現在とは異なる学問論的状況を示している。本授業では『哲学雑誌』の戦前の論考・記事を分析することを通して、1/近代日本哲学の成立と展開を検討するとともに、2/明治期以降の近代における西洋哲学の導入の模様と文学部における学問の制度化について検討する。これを通して、現在の日本において哲学することの意義と今後のありようについての基礎的な展望と人文学ならびに社会科学に関する現在の学問的状況を捉え直して新たな学問論的な視座とを獲得することを目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
21190001
GHS-XX6A02S1
戦前の『哲学雑誌』を読む
鈴木 泉
S1 S2 A1 A2
木曜5限、木曜6限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
人文社会系研究科
授業計画
 今年度は創生期の『哲学雑誌』を検討し、哲学を始めとする西洋の学問の導入と哲学会の初期の活動を主に考察する。  次の日程で授業を進める。(日程には変更の可能性あり) 第1回(4月25日):イントロダクション:哲学会と『哲学雑誌』に関する基本的情報を提供し、今年度のスケジュールを確定する。 第2回(5月9日):『哲学雑誌』創刊時の記事を検討し、哲学会と『哲学雑誌』の初期の目的を確認する。 第3回(5月30日):戦前の『哲学雑誌』の目次を検討し、導入された西洋の学問や思潮の変遷を検討する。 第4回(6月13日):戦前の『哲学雑誌』の目次を検討し、扱われる主題の学問論的広がりを検討する。 第5回(6月27日):それまでの検討を受け、秋以降の検討課題に関して議論する。 第6回(10月10日):哲学に関する代表的な論文の検討 第7回(10月24日):東洋哲学に関する代表的な論文の検討 第8回(11月21日):宗教学に関する代表的な論文の検討 第9回(12月12日):社会学に関する代表的な論文の検討
授業の方法
 教員による講義と参加者による発表によって授業を進める。教員は基本的問題設定を講義し、それをもとに参加者の院生が資料を読解・検討した成果を発表した後で、討論を行う。
成績評価方法
 平常点とレポート
教科書
 多岐に亘るので授業中に指示する。『哲学雑誌』のバックナンバーに関しては、電子データを配布する予定。
参考書
 多岐に亘るので授業中に指示する。
履修上の注意
 初回は担当等を決めるので、必ず出席すること。