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最終更新日:2024年4月22日

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分子生理化学

分子生理化学/ Molecular Physiological Chemistry
本講義では、先ず実験科学で対象とする実験の系について概説する。細胞の生理機能はホルモンなどの様々な細胞外シグナルにより調節されているので、個体におけるシグナル伝達のネットワークについて概説し、薬が作用する場としてのシグナル伝達系を考える。その後、細胞外シグナル分子の各論へと進み、それらが細胞においてどのように識別・受容され、そのシグナルを細胞の内側へと伝達するかの分子機構について解説する。後半では、受容体刺激を介して生理応答の発現へと導く細胞内での普遍的なシグナル伝達経路を中心に解説する。
これらの講義から、生物をミクロなレベルで理解するために、細胞の機能や生命活動を支える分子の役割についての基本的知識を修得し、併せてそれらの生体分子を取り扱うための基本的技能と態度を身につける。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
1012230
FPH-SH3208L1
分子生理化学
北川 大樹
A1
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
薬学部
授業計画
1.実験系としての生体の系 (Organization Level) について1.実験系としての生体の系 (Organization Level) について  1-1.実験系とその取扱い法の概観  1-2.実験動物について 2.細胞のシグナル伝達  2-1.シグナル伝達系の役割(薬が作用する場としてのシグナル伝達系)  2-2.個体におけるシグナル伝達のネットワーク 3.シグナル伝達系と細胞外シグナル分子  3-1.細胞外シグナル分子の分類  3-2.神経系と神経伝達物質  3-3.内分泌系とホルモン  3-4.免疫系とサイトカイン  3-5.細胞外情報伝達物質の量(濃度)の調節 4.細胞におけるシグナルの受容と伝達  4-1.細胞膜受容体の機能とその調節  4-2.受容体刺激を介するシグナルの伝達機構  4-3.細胞膜の機能蛋白質(イオンチャネル、輸送担体)  4-4.核内受容体を介するシグナル伝達 5.細胞内シグナル伝達系と細胞内シグナル分子  5-1.cAMPとcAMP依存性タンパク質リン酸化酵素  5-2.Ca2+とその標的タンパク質  5-3.リン脂質代謝とCa2+/リン脂質依存性タンパク質リン酸化酵素  5-4.細胞の増殖・分化刺激とチロシンキナーゼ系  5-5.MAPキナーゼカスケードのファミリー
授業の方法
講義
成績評価方法
期末試験(80%)および授業態度(20%)で評価
教科書
プリント教材を適宜配布
参考書
ストライヤー「生化学」(第7版),他
履修上の注意
修了試験未受験者は不可と評価する
その他
○本授業科目と関連する科目名 等 前期課程: 総合科目「生物薬学概論」、生命科学(理 I, II) 後期課程: 細胞生物学,分子生物学,機能生物学、薬学実習 IV ○薬学教育モデル・コアカリキュラムとの関連 等 ※[C4:生体分子・医薬品を化学による理解](1)医薬品の標的となる生体分子の構造と化学的な性質、(2)生体反応の化学による理解 ※[C6:生命現象の基礎](1)細胞の構造と機能(4)生命情報を担う遺伝子(6)細胞間コミュニケーションと細胞内情報伝達(7)細胞の分裂と死 ※[C7:人体の成り立ちと生体機能の調節](2)生体機能の調節 ○東大独自の薬学専門教育に相当する内容(コア・カリキュラム以外の特記事項) 重要な事項については、オリジナル論文等の紹介を含めて、どのような実験から新しい概念・発見が導かれたかについても紹介する。 ○オフィスアワー 設定しない。事前にメール等で連絡すること。