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最終更新日:2024年4月22日

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比較教育行政論 ―現代ドイツの学校改革を中心に―

 この講義は、教育という大きな社会システムの維持や改革の動き方を具体的に知り,なぜシステムが変わったり変わらなかったりするのかというメカニズムの一端についての理解を獲得すること,及びそうした分析のための方法論についての理解を獲得することである。
 第2次大戦後のドイツの学校制度改革の動向を、教員・学校・学校制度という三つの位相において、順を追って整理、検討する。ドイツの学校制度は20世紀初めからあまり変わっていない。つまり「かなり時代遅れ」に見える部分が多い。しかし特にこの20年間ほど,ドイツの学校制度は大きく変転を繰り返している。これらの事情は、あまりよく知られていない。停滞と変転の概要,なぜそういう状況になっているのかという動因を考察する。また教育制度論にとってそれが意味するところについても考察する。
 以上は予定であり,受講者の状況や必要に即した変更がありうる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
09212405
FED-SS3304L1
比較教育行政論 ―現代ドイツの学校改革を中心に―
前原 健二
A1 A2
木曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学部
授業計画
第1回 講義の概要の説明,日本とドイツの教育制度について、いくつかの方法論的限定 第2回 ドイツの学校制度の歴史と概要 第3回 「教員の教育上の自由」をめぐる教育改革(1)学校監督論争 第4回 「教員の教育上の自由」をめぐる教育改革(2)教員評価 第5回 「教員の教育上の自由」をめぐる教育改革(3)教員研修 第6回 「学校の自律性」をめぐる教育改革(1)「学校の自律性」への注目 第7回 「学校の自律性」をめぐる教育改革(2)「自律化」の文脈の転換:規範から効率へ 第8回 分岐型学校制度をめぐる教育改革(1)学校制度改革の提起と破綻 第9回 分岐型学校制度をめぐる教育改革(2)1990年代:二分岐型の原型の提起 第10回 分岐型学校制度をめぐる教育改革(3)PISAショック:学校制度改革の再燃 第11回 分岐型学校制度をめぐる教育改革(4)学校制度改革の迷走 第12回 分岐型学校制度をめぐる教育改革(5)ギムナジウム神話の解体と再建 第13回 まとめ:学校制度改革の理論について
授業の方法
各回,講師による講義を行う。 講義内容についての質疑・議論を行う。 毎回の講義後に、持ち帰り課題としてミニレポートを提出してもらう予定である。 ===== オンラインによる実施の場合、「事前の予習用動画ファイルの視聴」「リアルタイムの質疑とディスカッション」を組み合わせて実施する。この場合も毎回の講義後にミニレポートを提出してもらう予定である。
成績評価方法
期末レポートによる。 毎回講義時のコメントを若干加味する。
教科書
使用しない。
参考書
ドイツの学校制度法制について、ヘルマン・アベナリウス『ドイツの学校と教育法制 』結城忠ほか訳、教育開発研究所、2007年。 担当講師の近刊予定著書が間に合えば、 参考書として紹介する。
履修上の注意
ドイツ語及びドイツの教育についての基礎知識は必要としない。