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最終更新日:2024年3月15日

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教育社会学概論

教育社会学概論
教育現象を社会学的に捉えるとは、どういうことか。なぜそれが必要なのか。現在の教育はいかなる状況にあるのか。この概論では、教育を対象とする社会学の基本的な理論や概念、実証的知見を学ぶことを通じて、教育をめぐって我々が直面している課題を理解することを目的とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
09193101
FED-SO3201L1
教育社会学概論
本田 由紀
S1
火曜4限、金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
教育学部
授業計画
【パート1:教育社会学という学問】 ◆第1回 シラバスの説明、社会学的な見方の特徴 [Keywords-社会化、コミュニケーション、規範、集団、実証性] ◆第2回 近代社会と教育社会学 [Keywords-近代化、メリトクラシー、機能主義、葛藤理論、新しい教育社会学] ◆第3回 日本の教育社会学の流れ [Keywords-学歴社会] 【パート2:学校の存立構造】 ◆第4回 学校の構造特性 [Keywords-全制的施設、トラッキング、かくれたカリキュラム、正当化] ◆第5回 教師という職業 [Keywords-専門職性、同僚性、バーンアウト] ◆第6回 生徒間の関係性 [Keywords-スクールカースト、キャラ、いじめ、社会関係資本、ハイパー・メリトクラシー] ◆第7回 試験・競争・選抜 [Keywords-受験競争、学歴社会、加熱・冷却] 【パート3:学校とその外部】 ◆第8回 家族における教育 [Keywords-文化資本、ペアレントクラシー、相互作用 Keyperson-ブルデュー、バーンスタイン] ◆第9回 学校と仕事の接続 [Keywords-学校経由の就職、新卒一括採用、フリーター] ◆第10回 政治と教育改革 [Keywords-権力、官僚制、市場、ネオリベラリズム、教育改革] ◆第11回 コミュニティと教育 [Keywords-家庭教育支援法案、安全・安心、ガバメンタリティ Keyperson-ローズ] 【パート4:教育社会学のフロンティア】 ◆第12回 格差・貧困と教育 [Keywords-不平等、インセンティブ・ディバイド、教育費] ◆第13回 教育のレリバンス [Keywords-シティズンシップ教育、職業教育、労働法教育] ◆第14回 ダイバーシティと教育 [Keywords-ジェンダー、グローバル化、移民、多文化共生社会] ◆第15回 ポスト近代社会と教育 [Keywords-個人化、再帰性 Keyperson-ギデンズ、ベック、バウマン]
授業の方法
各回の授業までに、指定された文献を読み、講読票に概要とコメントを記入してきてもらう。それを前提にして、授業は議論と講義を組み合わせた形で行う。授業では挙手ないし指名によりできるだけ学生からの意見を募る。
成績評価方法
毎回の授業の最後に出欠確認を兼ねて学生は講読票を提出する(翌週返却する)。また、学期の中ほどで中間レポートを、学期末に期末レポートの提出を求める。成績は講読票:中間レポート:期末レポート=30:30:40の比で評価する。
教科書
各回の授業における2本ずつの講読文献を初回の授業で指示する。
参考書
各回の授業に関連する参考文献を毎回の授業で提示する。
履修上の注意
前期課程で開講されている「教育・文化・社会」を事前に履修していることが望ましい。 教育社会学の基本的な考え方、主な理論、分析方法、分析対象について広く理解することができる内容であるため、教職のみならず教育行政や教育関連産業で将来仕事をしようと考えている者にとっては必須の内容である。 また、学術論文に対して主体的な批評眼を持ちながら読むこと、その上で自らの考えをまとめることについての基礎的な訓練となるため、幅広い研究や仕事の分野に応用可能な思考力を形成できる。
実務経験と授業科目の関連性
日本労働研究機構(現 労働政策研究・研修機構)における研究員としての勤務経験を有する教員が、実務経験を活かして教育社会学の研究動向について講義する。