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最終更新日:2024年4月1日

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高度教養特殊演習(「教える」と「学ぶ」を学ぼう-教材から考える教授学習支援論-)

「教える」と「学ぶ」を学ぼう ー教材から考える教授学習支援論ー
【概要と目的】
学ぶことと、学んだことを他者に伝える(教える)ことは、私たちの生涯に深く関わる重要な認知的・社会的活動です。この講義では、「人に教えるための教材を、自分が好きなことを題材として作る・実際に使ってもらう・教材を評価する」という一連の演習を通じて、教えることと学ぶことについてメタ的な視点から考えます。
学問分野としては、教育工学です。工学と聞くと理系であるように思われますが、教育工学は「教育実践の現場を対象として、現場の問題を改善するための方法や道具を開発し、その方法や道具の効果を評価する」ことを目的としています。そのために教育学や心理学を基礎とする、文理融合の学問分野です。科類にかかわらず、学習や教育に関心がある人を歓迎します。

【目標】
上記をうけて、この講義では以下の知識とスキルを習得することを目標とします。
・教材開発に必要な要件を説明できる
・対象とする学習者を適切に分析し、学習者に適した教材を作成できる
・作成した教材を適切な方法で評価することができる
・周りの受講生と協力して演習に参加できる

【こんな人に来てほしい】
・「教える・学ぶ」プロセス(What)や方法(How)に興味がある
・よりよく教えられるようになりたい、よりよく学べるようになりたい
・教育という営みを俯瞰的に見る視点を探したい
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08X400213
FAS-XA4D02S1
高度教養特殊演習(「教える」と「学ぶ」を学ぼう-教材から考える教授学習支援論-)
椿本 弥生
S1 S2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
第1回 オリエンテーション  第2回 教材を分析する&教材をイメージする 第3回 テストを作成する(1) 第4回 テストを作成する(2)&教材の構造を見極める(1) 第5回 教材の構造を見極める(2) 第6回 教材企画書の作成とチェック(1) 第7回 教材企画書の作成とチェック(2) 第8回 教材作成演習(1) 第9回 教材作成演習(2) 第10回 教材作成演習(3) 第11回 教材の形成的評価(1) 第12回 教材の形成的評価(2) 第13回 最終発表会
授業の方法
・反転学習で実施します。したがって、授業前には教科書の当該箇所を読んでくるなどの基礎学習が必要になります。授業中は、基礎学習を行ってきたことを前提として、発展的な内容を講義したり、演習を行ったりします。 ・毎回、基礎学習の確認のためにgoogle formを用いて小テスト(制限時間3分)を行います。 ・毎回、リフレクションシートで出欠を確認します。 ・講義中に、グループワークと個人ワークを行います。 ・これまでに研究開発された伝統的または先進的な教材について、講義中で随時紹介します。ゲスト講師を招聘することがあります。
成績評価方法
各課題の累積点数で評価します。 ただし、(1)全ての課題が合格点(60%)に達していること、(2)10回以上講義に出席していること、の両方を満たすことが、成績評価対象となる前提条件です。 以下の割合で合計します:小テスト(30%)、教材企画書(30%)、最終発表(40%) 評価のためのルーブリックは、講義内で提示します。
教科書
鈴木 克明「教材設計マニュアル ー独学を支援するためにー」、北大路書房
参考書
・R.J.マルザーノ・J.S.ケンドール「教育目標をデザインする: 授業設計のための新しい分類体系」、北大路書房 ・鈴木 克明, 市川 尚, 根本 淳子「インストラクショナルデザインの道具箱101」、北大路書房 ・スーザン・A. アンブローズほか「大学における「学びの場」づくり」、玉川大学出版部 ・向後 千春「上手な教え方の教科書」、技術評論社 その他は講義中に随時紹介します。
履修上の注意
・履修するための前提知識や技術は、特に必要ありません。 ・演習が多い講義です。 ・フィードバックを重視するため、履修人数を制限することがあります。詳細は初回ガイダンスにて説明します。 ・特に理由なく講義開始30分以降に入室した場合や、終了30分前に退室した場合は、出席と認めません。 ・教科書に沿って、小テストと演習を行います。教科書を入手してください。 ・教科書に載っていないけれども関連する理論やモデルなどは、講義中に随時解説します。 ・教材開発や形成的評価の進捗度合いによっては、講義外の時間に作業が発生します。 ・次回までの課題(多くは、教材開発と発表準備)が課された場合は、期限までに実施してください。