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最終更新日:2024年4月22日

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科学技術社会論

科学技術社会論の概論
現代社会において科学/技術の発展はめざましく、生活の隅々にまで浸透し、かつ社会およびその構成員一人一人の安全やリスクに直結する形ですすんでいる。環境、食糧、医療、情報、災害などさまざまな分野において、科学/技術と社会との接点の問題の調停が求められている。空気感染の可能性のある鳥インフルエンザの遺伝子情報は、バイオテロを考慮して論文として公表にしないほうがいいのだろうか、情報技術のグローバル化にともなう各国の法整備はどうあるべきか、そして東日本大震災後の原子力発電所事故はなぜハイテク国日本で起こってしまったのか、など、自然科学の個別の学問領域を越えた複合領域の問題はたくさんある。最先端科学と技術は、自然科学の個別の学問領域を越えて、外交や国際関係、法律そして社会制度の関係する複合領域の問題(科学技術のガバナンス)となりつつある。本授業では、このような膨大な境界領域の問題を扱う学問分野である科学技術社会論(STS)という学問領域を概観し、学生の皆さんによる自主的な事例分析を通して、その手法を学ぶ。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08X1002
FAS-XA4B02L1
科学技術社会論
藤垣 裕子
S1 S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
YES
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
4/6  休講 4/13 休講 4/20 ガイダンス、講義の概略、成績判定とレポート 講義1:現代社会と科学技術:社会リテラシーとは何か   4/27 講義2: 専門主義と異分野摩擦:論文生産の意味      5/11 講義3:知識政治学~社会構成主義の考え方   5/18 講義4:脱構築とは何か1:技術の社会構成主義             5/25 講義5:脱構築とは何か2:数値への信頼            6/8  講義6:科学と政治:市民参加                  6/15 講義7:最先端科学技術と法、科と国際関係                    6/22 講義8:科学者の社会的責任                      6/29 講義9:科学技術政策とSTS(教科書Bの第5章) 7/6 講義10:科学技術社会論の応用 7/13 講義11:科学技術社会論の応用
授業の方法
講義
成績評価方法
最終レポートによる
教科書
A藤垣裕子著、専門知と公共性、東京大学出版会、2003 B藤垣裕子編、『科学技術社会論の挑戦』第1巻:科学技術社会論とは何か
参考書
藤垣裕子、廣野善幸編、科学コミュニケーション論、東京大学出版会、2008 藤垣裕子編、科学技術社会論の技法、東京大学出版会、2005
履修上の注意
レポート提出は必須です。
実務経験と授業科目の関連性
科学技術政策研究所における実務経験(科学技術政策の策定の現場と歴史)は授業設計に生かされている。