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最終更新日:2024年4月1日

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世界歴史と東アジアIII(1)

フランスおよび欧米の「政教関係」の型を意識しながら、現代世界のなかの日本ひいては東アジアの政教関係を、駒場という地の利を生かして、比較の観点から批判的に考察し分析する授業である。「政教関係」は「ライシテ」や「世俗と宗教の関係」などと言い換えてもよい。それはいかに成り立ち、どのような特色を備えているものなのかを考える(概念の伝播と屈折)。また、「周辺」や「特殊」とみなされてきた「場」からの普遍的な思考の可能性を探る。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08F151001
FAS-FA4F10L2
世界歴史と東アジアIII(1)
伊達 聖伸
S1 S2
火曜4限
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講義使用言語
日本語、英語、フランス語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
1)世俗体制と宗教の自由の「輸出」と「輸入」(およびそれにともなう屈折)を考える 2)「大国」主導の「普遍」を「小国」や「核心現場」から転倒することを考える 3)戦後日本の世俗と宗教の問題として「ネーションの神話」を考える
授業の方法
おもにフランス語・英語・日本語の文献や資料を用い、担当を決めて報告をし、議論と分析を進める。たとえば以下の文献(の一部)を講読に用いる。 Jean Baubérot et Micheline Milot, Laïcités sans frontières, Paris, Seuil, 2011. Craig Calhoun, Mark Juergensmeyer and Jonathan Van Antwerpen eds., Rethinking Secularism, Oxford, Oxford University Press, 2011. Jason Ananda Josephson, The Invention of Religion in Japan, The University of Chicago Press, 2012. 加藤典洋『増補 日本という身体』河出文庫、2009年(『日本という身体――「大・新・高」の精神史』講談社、1994年)
成績評価方法
授業での報告、議論への参加、レポートをもとに評価する。
教科書
特に使用しない。
参考書
授業で適宜紹介する。
履修上の注意
中級以上のフランス語の力があることが望ましい。
その他
1週目、2週目は休講とします。この間、できれば次の2つの論文・書籍を読んでおいてください。最初のものは、無料ダウンロードできます。2番目のものは、アマゾンでチェックしたところ(3月30日現在)増補版の文庫は1冊のみ安価ですが、あとは高額になるようです。講談社から出たオリジナルのものは、比較的安価で冊数にも余裕がありそうです。もちろん図書館などで借りて済ますのでもまったく構いません。 問い合わせはお気軽にメールください。 ・Miura, Nobutaka, « Le modèle français trois fois écarté : un aperçu de la modernisation du Japon face à la modernité occidentale », Revue japonaise de didactique du français, Vol. 1, n° 2, Étude francophones, juillet 2006. ・加藤典洋『増補 日本という身体』河出文庫、2009年(『日本という身体――「大・新・高」の精神史』講談社、1994年)