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最終更新日:2024年4月22日

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物性物理学II

バンド理論の基礎と応用並びに電子輸送現象入門
さまざまな物性の理解ための基本的概念であるバンドvsボンドの考え方と,電子のダイナミクスに関して,物性物理学I(3年夏学期)の内容を受けて講義する。統合自然科学科の物性物理関連の講義の中核をなす講義である。量子力学I,IIや物性物理学Iを理解していることが望ましいが,そうでなくとも講義に参加できるよう,配慮するつもりである。また,同じ学期に開講されている物性物理学演習Iと連携をとりながら,場合によっては,演習の時間も設ける。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08E1121
FAS-EA3C22L1
物性物理学II
前田 京剛
A1 A2
水曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
(1) 導入の復習:自由電子モデルによる物性の理解-その成果と限界- (2) バンド理論とその発展-完全結晶中の電子状態-:周期ポテンシャル中の電子の量子論,ほとんど自由な電子の近似,バンド構造,タイトバインディング近似,より進んだ扱い,ファンホーブ特異点,なぜ電気を流す物質とそうでないものがあるのか?,実際の結晶のバンド構造,半金属,なぜSiで発光デバイスができないのか?など (3)固体中の電子の運動の法則:半古典近似となぜ?結晶運動量,有効質量,様々な輸送現象(ブロッホ振動,サイクロトロン共鳴など),電子分布を考慮した扱い(ボルツマン方程式),フルに量子論的な扱い(久保公式)など (4)固体中のランダムネス:点欠陥,IV属半導体中の浅い不純物(半導体の物理と応用),不純物半導体の進んだ話題(不純物伝導,モット転移,アンダーソン局在)など (5)電子相関入門―「凝縮系の物理」へのつなぎ―:ハートリー・フォック近似と交換相互作用,スピンハミルトニアンと磁性物理入門,銅酸化物高温超伝導体など
授業の方法
板書を併用した講義
成績評価方法
期末試験。オプションとして,救済のためのレポート
教科書
特になし
参考書
開講時および随時紹介する
履修上の注意
量子力学I,IIや物性物理学Iを理解していることが望ましいが,そうでなくとも講義に参加できるよう,配慮するつもりである。
その他
特になし。