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最終更新日:2024年4月1日
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人間情報学III
認知革命―情報処理装置としての人間観の系譜とその最先端―
いまから50年ほど前に認知科学(cognitive science)が誕生したことにより、人の知(認知や知能)の捉え方が大きく変わったため、この変革はしばしば「認知革命」と呼ばれている。しかしながら、知の捉え方が大きく変わったのはこのときだけではない。認知科学はその他の諸学問(知覚心理学・発達心理学・社会心理学、情報科学・人工知能、脳科学・神経科学、社会学、進化学など)と交流し、それら諸学問の考え方を取り入れることで絶えず変化してきた。現在の最先端の研究もその変化の結果として生まれたと言える。それゆえ、最先端の研究を正確に理解するには、認知科学がどのように変遷してきたかという歴史的な視点が必要である。本講義では、この歴史的な視点を提供した上で最先端の研究を紹介し、それでも50年の間に認知科学が保ってきた考え方とは何かについて、特に高次認知(記憶、意思決定、推論、問題解決、創造的思考など)に焦点を当てて考察していく。
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