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最終更新日:2024年4月1日

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特殊講義「中国の外交」

近代中国外交(史)研究
19世紀から第二次世界大戦期までの近代中国外交(史)、その背景となる東アジア国際関係史について講義する。夏学期に開講される講義(第二次大戦期から21世紀までを扱う)と連続で受講することが望ましいが、単体での受講も歓迎する。19世紀後半部分では、冊封・朝貢/互市などの19世紀の状況がいかに変容し、また近代外交がどのように東アジアに受け入れられていったのかということを講義する。20世紀前半部分では、日清戦争以後の中国外交の変容過程を説明し、近代国家としての外交が世界的な国際政治経済との関わりの中でいかに展開したのか、そして満洲事変以降の国家存亡の危機にどのように対処しながら外交を展開したのかを講義する。中国外交の政策決定、アクター、外交官などについて時系列別に整理し、中国がどのような対外観や政策理念を以て、個々の事件や戦争などに対処したのかということに注目する。また、それらについての研究動向や外交文書などを把握することを通じて、中国外交史とともに現代中国外交を歴史的に見る視座を養う。条約などについて、適宜漢文史料を配布するが中国語が読める必要はない(漢文訓読で読める)。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C321619
FAS-CA4U17L1
特殊講義「中国の外交」
川島 真
A1 A2
火曜4限
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講義使用言語
日本語、中国語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
秋学期の授業では、19世紀から1945年前後の中国外交、中国をめぐる国際政治史、東アジア国際関係史について講義し、春学期で1945年以後から21世紀までの時期を扱うこととする。 第一回 ガイダンス。19世紀の東アジアの「国際関係」。冊封・朝貢、互市と東アジア 第二回 アヘン戦争の意味と東アジア 第三回 条約改正と居留地、租界 第四回 日清戦争以後の清における世界観の転換と外務部の成立 第五回 日露戦争と辛亥革命 第六回 中華民国と近代国家としての外交 第七回 第一次世界大戦をめぐる中国外交 第八回 ワシントン体制と中国外交 第九回 革命外交と修約外交 第十回 満洲事変から日中戦争へー1930年代の中国外交ー 第十一回 日中戦争と第二次世界大戦の交錯 第十二回 カイロ会談と戦後構想 第十三回 中華民国の戦勝と東アジアの新たな秩序形成
授業の方法
基本的に講義様式。適宜史料を配布する。人数が少なければゼミ形式も検討する。
成績評価方法
講義形式になれば、レポートと毎回の議論への参加状況を組み合わせたかたちで評価をおこなう。ゼミ形式であれば、参加状況に応じる。
教科書
川島真・毛里和子『グローバル中国の道程』(岩波書店、2009年)
参考書
坂野正高『近代中国政治外交史』(東京大学出版会、1973年) 川島真『中国近代外交の形成』(名古屋大学出版会、2004年) 川島真・服部龍二編著『東アジア国際政治史』(名古屋大学出版会、2006年) 川島真『近代国家への模索』(岩波書店、2010年) 国分良成ほか『日中関係史』(有斐閣、2013年)
履修上の注意
文献は基本的に日本語。必要に応じて漢文史料など補充する。
その他
世界史既履修者が望ましいが、基礎部分にも配慮する。