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最終更新日:2024年3月15日
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特殊講義I[韓国朝鮮研究コース]
インドの村落ガバナンスと選挙政治─飲水・学校・市場・寺院
授業担当者はこれまで主に中国農村を題材として「村落ガバナンス」の観点から草の根の人々の生活を理解しようとしてきた。その中間報告が、『草の根の中国─村落ガバナンスと資源循環』(参考書)である。今期の授業では、中国と同じアジアの人口大国であり、農村社会のガバナンスが大きな国内社会の安定に大きなインパクトを与えうるインドについて、同じ「村落ガバナンス」のフレーム・ワークから接近する。さしあたっては、授業担当者の調査地の一つであるテランガナ州ぺダマラレディ村で立ち上がっていた飲水・学校・市場・寺院をめぐるガバナンスの考察からスタートする。実のところ、これらのガバナンスのリーダーシップや資源の獲得には、インドの政治体制、とりわけ選挙政治のあり方が深く関わっている。選挙を通じて外部資源が村落ガバナンスに流入するメカニズムは、中国とは異なる顕著な特徴であると思われる。授業ではガバナンスの個別領域に関わる先行文献を輪読しつつ、中国農村とも比較しながら、村落社会の普遍的性質やインド農村の固有性について考えていきたい。
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