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最終更新日:2024年4月1日
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アジア地域史IIb
中央ユーラシアから見た〈アジア〉の歴史世界
「アジア」というとき、一つはアジアをヨーロッパと全く別のものと捉え、いま一つには、それを東アジア・南アジア・西アジアなど排他的な地域概念の総和として捉えてはいないだろうか。しかし、アジアとヨーロッパとの区別は、ヨーロッパの文明を特別視するための観念にすぎず、実際には歴史や文化はつねに密接に交流・連動してきたし、他方、アジア各地域の区分は相対的なものにすぎず、これまた実際には西アジアと中央アジア、東アジアと北アジアなどを排他的に切り分けることはできない。
本講義では、アジアとヨーロッパにまたがるユーラシア大陸を、北アフリカをも視野に入れた「中央ユーラシア」「アフロ=ユーラシア」という観点から捉え、その概念や区分の成り立ちと内実を、歴史・言語・文化・地理の側面から概観する。アジアの地域と文化を学ぶ前提とするとともに、自明のものと考えがちな「東アジア」の見直しの端緒ともしたい。
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