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最終更新日:2024年4月1日

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アジア地域史IIb

中央ユーラシアから見た〈アジア〉の歴史世界
 「アジア」というとき、一つはアジアをヨーロッパと全く別のものと捉え、いま一つには、それを東アジア・南アジア・西アジアなど排他的な地域概念の総和として捉えてはいないだろうか。しかし、アジアとヨーロッパとの区別は、ヨーロッパの文明を特別視するための観念にすぎず、実際には歴史や文化はつねに密接に交流・連動してきたし、他方、アジア各地域の区分は相対的なものにすぎず、これまた実際には西アジアと中央アジア、東アジアと北アジアなどを排他的に切り分けることはできない。
 本講義では、アジアとヨーロッパにまたがるユーラシア大陸を、北アフリカをも視野に入れた「中央ユーラシア」「アフロ=ユーラシア」という観点から捉え、その概念や区分の成り立ちと内実を、歴史・言語・文化・地理の側面から概観する。アジアの地域と文化を学ぶ前提とするとともに、自明のものと考えがちな「東アジア」の見直しの端緒ともしたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C2851B
FAS-CA4Q02L1
アジア地域史IIb
杉山 清彦
A2
木曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
1.ユーラシアをどうとらえるか 2.アフロ=ユーラシアの生態環境 3.中央ユーラシアの世界 4.中央ユーラシアの言語と文字 5.中央ユーラシアの宗教と文化 6.草原地帯と遊牧世界 7.砂漠地帯とオアシス世界 8.湿潤地域と定住農耕世界 9.交通と交易 10.親族組織と社会慣習 11.政治権力と軍事力 12.ユーラシア史のダイナミズム 13.〈東アジア〉をどうとらえるか 14.ユーラシアの中の〈東アジア〉 15.世界の一体化とユーラシア
授業の方法
 講義形式で進め、レジュメなど資料はITC-LMSを通して配布する。進度に応じて小テスト・アンケートなどを実施し、理解度の確認や質問・意見の聴取を行なう。
成績評価方法
 期末に課すレポート試験を主とし、講義中随時課す小テスト・中間レポートを従として判断する。
教科書
 教科書は使用しない。
参考書
 参考文献は講義中適宜紹介する。
履修上の注意
 高校世界史B程度の知識を有することを前提に進めるが(条件ではない)、参考文献を適宜紹介するので、不明の点は各自自習を心がけること。その他諸注意は講義中に指示する。