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最終更新日:2024年3月15日

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東アジア近現代史

戦後東アジア国際関係史
本講義では、主に1940年代から21世紀初頭の東アジアの国際政治史について講義する。東アジア全体を俯瞰しつつ、日本からの目線のみならず、中国や台湾などの観点を重視する。戦後構想、冷戦、1970年代の変容、そしてポスト冷戦期の東アジアを理解し、なぜ冷戦以後も東アジアではこのような安全保障上の対立があるのか、また経済中心の地域協力が進んだのかといったことを理解する。そして、現在生じているさまざまま歴史にかかわる問題の背景についても考察できるようになるであろう。教養課程での東アジア国際政治の講義よりも、学界における研究状況などアカデミックな話題を取り混ぜ、またその時々に発生する時事問題へのコメントなども取り混ぜながら講義する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C2809
FAS-CA4Q08L1
東アジア近現代史
川島 真
S1 S2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
第一回 ガイダンス、カイロ会談と戦後構想 第二回 日本の敗戦と東アジア 第三回 国共内戦と中華人民共和国の成立 第四回 朝鮮戦争と東アジアの「熱い戦争」  第五回 東アジアの東西問題、南北問題  第六回 中ソ対立と日本の高度経済成長 第七回 ダマスキー島事件と米中接近/日中国交正常化 第八回 中国の改革開放とアジアの経済成長 第九回 天安門事件と冷戦の終結 第十回 1990年代前半の東アジアと戦後五十年 第十一回 台湾の民主化と「務実外交」 第十二回 アジア通貨危機と地域統合 第十三回 中国の台頭と韜光養晦 第十四回 中国の台頭と東アジア 第十五回 米中対立の局面を迎えて
授業の方法
テキストや配布文献を参照しながら、講義形式で授業を進める。板書をするが、必要に応じてプリントを配布する。質問は随時受け付け、返答する。また、適宜、映像資料なども利用する。
成績評価方法
レポートによる。テキストの各章末にある課題、あるいはテキストのコラムなどから出題する。書くべき字数は1200字×2問(目安)。レポートは返却する。剽窃には厳しく接する。
教科書
川島真・服部龍二『東アジア国際政治史』(名古屋大学出版会、2007年) 国分良成ほか『日中関係』(有斐閣、2013年)
参考書
川島真・清水麗・松田康博・楊永明『日台関係史 1945-2008』(東京大学出版会、2009年)、川島真・毛里和子『グローバル中国への道程』(岩波書店、2009年)、川島真『21世紀の「中華」ー習近平中国と東アジア』(中央公論新社、2016年)。
履修上の注意
基礎的な事項についても説明しながら講義する予定。 秋学期には19世紀から1945年前後まで扱った授業を開講している。