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最終更新日:2024年4月22日

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ロシア東欧特殊研究演習IV

1.授業概要:
この科目は、1992年以降のロシアの市場経済化を中心に授業を行う。ロシアにおける計画経済から市場経済への移行過程は、人々に大きな混乱と痛みをもたらした。
私たちは1992年当時どのように市場移行戦略を考え、その後何が失敗し何が成功したのか。
ロシア経済は2000年代に資源輸出利益の拡大をテコに高度経済成長に入るものの、その後は低成長が続いている。
現在は体制転換から30年近くの年月がたち、市場移行の転換ショックをほぼ終息させ、ロシア経済はどのような特徴をもっているのか。
このような問いかけを通じて、ロシア経済の課題と展望についてより詳細に分析する。
ロシア経済を理解するための幅広い知識と視角を養うことがこの授業の目標である。

2.授業のねらい:
ロシアは、ヨーロッパ地域における最後の巨大市場(ロシアの人口は約1億4000万人)としての存在のみならず、豊富な天然資源を有し世界の資源外交戦略上、大きな存在感を示している。他方で、その広大な国土ゆえに地域経済格差も大きく、どの地域、どの部門からロシアを見るかによって、ロシア経済の実像も多く異なる。今後の日ロ関係の発展を構築する上で重要な、ロシア経済のマクロとミクロの視点に基づいた多面的な理解を養うことが狙いである。

3.授業目標:
ロシア経済の自分の関心のある分野について、日本との比較においてその特徴を多面的にかつ深く理解することができる。
ロシア経済について培った知識を踏まえて、日本はどのような経済戦略を立案することができるか、説得的な私案を立てることができる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C2456
FAS-CA4M27S1
ロシア東欧特殊研究演習IV
道上 真有
A1 A2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
マクロ経済の流れを押さえた上で(1―4回)、ミクロ経済の特徴として、①労働市場からみたロシア経済(5-6回)、②住生活からみたロシア経済(7-11回)に焦点をあて、最後に日ロ経済について講義する。 1.1990年代の市場経済化 2.2000年代の資源依存型成長経済 3.2010年代から現在 4.今後のマクロ経済課題と展望 5.人口減少と労働市場  6.労働市場と格差、ダイバーシティ   7.ソ連の住宅・都市  8.住宅の民営化と市場化  9.金融と住宅ローン、消費ローン 10.住宅政策と財政 11.都市問題 12.日ロ経済:日本企業の挑戦と課題
授業の方法
講義を中心に、ときにディスカッション等を行います。レジュメによる授業を行います。 zoomミーティングを使ったリアルタイム型のオンライン授業を予定しています。 授業の進み具合によって授業計画通りにいかないことがありますので、予めご了承ください。
成績評価方法
期末レポートで評価します。
教科書
教科書は使用しない。
参考書
大津定美、吉井昌彦編著『ロシア・東欧経済論』ミネルヴァ書房、2004年 吉井昌彦、溝端佐登史編著『現代ロシア経済論』ミネルヴァ書房、2011年 堀内、齊藤、濵野編著『ロシア極東ハンドブック』東洋書店、2012年 道上真有著『住宅貧乏都市モスクワ』東洋書店、2013年 溝端佐登史編著『ロシア近代化の政治経済学』文理閣、2013年 上垣彰、田畑伸一郎編著『ユーラシア地域大国の持続的経済発展』ミネルヴァ書房、2013年 中津孝司編著『岐路に立つ中国とロシア』創成社、2016年 藤田憲・松下冽編著『グローバル・サウスとは何か』ミネルヴァ書店、2016年 溝口由紀編著『格差で読み解くグローバル経済』ミネルヴァ書房,2018年 田畑伸一郎、後藤正憲編著『北極の人間と社会 持続的発展の可能性』北海道大学出版会、2020年 など、その他、適宜授業中に紹介します。
履修上の注意
9/28-10/1の2-4限の集中講義で、zoomミーティングを使ったオンライン授業となります。 授業日がA1(秋)学期の第1週目で他の科目の第1回目の授業回と重なってしまい大変申し訳ございません。 履修を希望される学生は、この点にあらかじめご留意ください。
その他
ご連絡の際は、***** あるいは、*****まで