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最終更新日:2024年3月15日

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ロシア東欧研究V

体制転換30年の軌跡
ソ連崩壊後の30年間にわたるロシア東欧地域の経済動向を学ぶことにより、社会主義経済の理論と経済体制転換の理論を考察し、現在ロシア東欧地域で生起している経済現象、ひいては資本主義経済の特徴を理解することができるようになる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C2447
FAS-CA4M16L1
ロシア東欧研究V
杉浦 史和
S1 S2
金曜4限
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講義使用言語
日本語、英語、ロシア語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
1.社会主義経済体制の理論的背景 2.社会主義経済体制の理想と現実 3.社会主義経済体制の崩壊に関する考察 4.経済体制転換の理論的背景 5.経済体制転換の理想と現実 6.ソ連崩壊後のロシア経済の動向 7.ソ連崩壊後の中東欧諸国の経済の動向 8.ソ連崩壊後の旧ソ連構成共和国の経済の動向 9.国際機関の役割 10.米国・EU・日本などの役割 11.中国の役割 12.私有化の動向 13.貿易と投資の動向 14.社会保障の動向 15.科学技術の動向
授業の方法
講義を中心とし、いくつかのテーマについて履修者に研究報告をしてもらう。そのうえで、グループディスカッションにより履修者全員で理解を深めるように努める。テーマについては履修者の興味関心や人数を勘案しながら、決める予定である。
成績評価方法
試験は行わない。研究報告の評価60%、授業への参加状況40%
教科書
吉井昌彦・溝端佐登史編著『現代ロシア経済論』ミネルヴァ書房、2011年
参考書
岩﨑一郎編著『比較経済論講義:市場経済化の理論と実証』日本評論社、2018 年 池本・岩﨑・杉浦編著『グローバリゼーションと体制移行の経済学』文真堂、2008年
履修上の注意
現在、ロシア東欧諸国で生起している経済状況について、高い関心を持ってフォローすること。その中で、自分なりに多様なソースから情報を入手するように努めること。
その他
本年2月末、ウクライナにロシア軍が侵攻するという事態が発生した。ロシア、ウクライナに何度も足を運び、これまで観察してきた者として非常に残念な思いだ。しかしながら、この30年間の歩みが両国の確執を強化してきたこともまた事実だ。本講義は経済体制転換を主要なテーマとしているので直接的にこの問題を取り上げることはしないが、それでも経済に関わってウクライナ問題にも考察すべき論点は多く、履修者の問題関心があれば、当然、講義でも触れるつもりである。
実務経験と授業科目の関連性
外務省の専門調査員の制度を利用して、経済協力開発機構日本政府代表部に2年間勤務し、ロシア東欧経済の動向分析と、ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロバキアのOECD加盟審査に関与した。その後、国際金融情報センターにて旧ソ連地域のカントリーリスクを分析する業務に従事した。また、JICAの旧ソ連共和国向け知的支援に10年以上にわたり従事し、現地の経済体制移行を支援した。