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最終更新日:2024年4月22日

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批評理論文献講読I(1)

ジョージ・オーウェル『1984年』と批評文献の精読
今年(2020年)は、1950年のオーウェル没後70周年です。この機会に、近年さまざまな政治状況との関連で熱心に読み直されているGeorge Orwellの_Nineteen Eighty-Four_ (1949)とその関連文献を読み、授業内での議論をつうじて「文学」と「政治」との関係、あるいはユートピア/ディストピア文学と現代社会との関係について理解を深めてゆきます。この授業では基本的にこの小説を英語の原文で丁寧に精読することに重点を置くと同時に、このテクストをめぐってこれまでに書かれてきたさまざまな批評文献にも目を通すことで、オーウェルの小説をひとつの起点として、20世紀後半以降にいかなる批評言説が展開されてきたのかについても考察してゆきます。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C161701
FAS-CA4H16S3
批評理論文献講読I(1)
秦 邦生
S1 S2
水曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
まず授業全体の前半で、『1984年』のテクストを参加者が分担して読んでゆきます。最初の段階で教員がモデル発表を用意しますので、参加者は各自の担当箇所について、(1)物語、(2)文体や言語、(3)歴史的背景などについて、みずからの分析や調査結果をまとめた報告を準備してください。その後、クラス内での議論に時間を割きます。授業の後半では、この小説についての一定の共通理解をベースに、さまざまな批評文献を読んでゆきます。文献は、Raymond Williams, Richard Rorty, Jean-François Lyotard, Martha Nussbaum, Fredric Jamesonなどの批評家のほかに、Margaret Atwood, Thomas Pynchon, Margaret Drabbleなどの作家の書いたエッセイも取り上げる予定です。  なお、最初の2週(4月8日と15日)はオンライン授業のトライアル期間として、学生のオンライン授業参加可能性や接続の状態などを確認しつつガイダンスを行いますが、この出席は成績評価には含めません。受講準備の整っている学生は参加してください。
授業の方法
毎回発表者を割り当て、その後、その週のリーディングと発表内容に基づいたディスカッションを行います。批評文献については教員の側からミニ講義などのかたちで補足説明を行います。
成績評価方法
授業への参加・貢献度と期末レポートで総合評価します。
教科書
George Orwell, Nineteen Eighty-Four: The Annotated Edition (Penguin Modern Classics) 出版社: Penguin Classics (2013/2/7) 言語: 英語 ISBN-10: 0141391707 ISBN-13: 978-0141391700 ※この小説はさまざまな版が出ていますが、参加者同士のページをあわせるために、必ずPenguin Modern Classicsから出ている"The Annotated Edition"を各自あらかじめ購入してください。
参考書
授業時に適宜提示します。
履修上の注意
予習は必須です。小説を読み進めるにあたって翻訳を参照することは許可しますが、まずなによりも原文を尊重し、英語で読み進めることを重視してください。