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最終更新日:2024年4月22日
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テクスト分析演習II(1)
クラウディオ・マグリスClaudio Magrisの小説『公訴棄却Non luogo a procedere』を読む
クラウディオ・マグリスClaudio Magrisは、日本における知名度は低いが、現代イタリア文学を代表する批評家・作家のひとりである。本授業では小説『公訴棄却Non luogo a procedere』(2015)を講読する。この小説はタイトルが示唆するように一種のミステリーである。一方で、小説自体が開館準備中の歴史博物館として設定されている。博物館創設者の遺したメモ、彼の奇妙な人生についての証言、雑多な展示品のキャプション等々を読むうちに、読者は次第に第二次世界大戦中のトリエステで実際に起きた事件へと導かれていく。この授業では、マグリスの小説を味わうと同時に、証言することの意味、歴史と文学の関係性について考察したい。
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