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最終更新日:2024年3月15日
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テクスト分析演習I(1)
George Eliot, Middlemarchを読む
重要:本授業の履修を希望する学生は4月8日までにメールで担当教員に連絡を取ること。メールの件名は「Middlemarchを読む」とすること。詳しい授業計画については、メールへの返信の形で伝達するが、内容は対面授業でもオンライン授業でも変わらない。正味の授業回数が減る分、評論を読む時間は減るが、Middlemarchはかならず通読するので、この機会にぜひこの傑作を味読してほしい。
Middlemarch (1871-72)はヴィクトリア朝後期を代表する長篇小説であるのみならず、イギリス文学の歴史において最も重要な長篇小説のひとつと言えるだろう。架空の町を舞台に、1830年ごろのイギリスにおける政治・経済の実情を生々しく伝えるリアリズム文学であると同時に、理想と現実との葛藤を描く哲学小説でもあり、さらには恋愛小説とミステリーの要素さえも備えており、もしも小説を近代における叙事詩的文学と捉えるのであれば、本書こそ究極の小説であると述べても過言ではあるまい。
本授業の主たる目標は、この名作を原書で通読することである。英語の読解力が身につくのは間違いないが、それだけでない何かを受講生は自分で見出せるだろう。可能な範囲で研究文献も読み、文学作品を批評的に読むためのセンスも身につけたい。
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