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最終更新日:2024年4月1日

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言語態研究演習

「作者の死」の諸問題
ロラン・バルトの「作者の死」という短いテクストが発表されてから半世紀が経つ。その間、この言葉はポスト構造主義を代表する概念のひとつとみなされ、筆者の思惑を超えてスローガンとして活用された後に、時代遅れのものとみなされるようになった。原テクストに立ち戻ってこの概念の由来や文脈を精確に捉えると共に、この概念をめぐる諸問題をジェーン・ギャロップの論考などを通して一緒に考察したい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1603
FAS-CA4H03S1
言語態研究演習
郷原 佳以
S1 S2
月曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
ロラン・バルト「作者の死」の精読を行った後、それを論じたSean Burke, The Death and Return of the AurhorやJane Gallop, The Deaths of the Authorを講読しながら、バルト、フーコー、デリダなどの関連文献に触れ、「作者の死」をめぐる諸問題について議論する。
授業の方法
「作者の死」については、講義形式で読解を行ったうえで、全員で議論を行う。BurkeおよびGallopの本(の一部)は、あらかじめ担当を決めておき、担当者は、論及された文献にも目を通したうえで、その内容を報告する。いずれの文献も、鵜呑みにすることなく批判的に読解し、議論することを重視する。
成績評価方法
授業での発表や議論への参加とレポートによって総合的に評価する。
教科書
ロラン・バルト「作者の死」『物語の構造分析』花輪光訳、みすず書房、1979年。 Sean Burke, The Death and Return of the Author. Criticism and Subjectivity in Barthes, Foucault and Derrida, Edinburgh University Press, 1992.の一部 Jane Gallop, The Deaths of the Author. Reading and Writing in Time, Duke University Press, Durham & London, 2011.の一部
参考書
上記を含め、必要なものはコピーを用意する。
履修上の注意
「言語態研究基礎」の応用編という位置づけの授業である。「~基礎」を受けていなくても受講可能だが、批評理論の基礎を概説書などで押さえておくことが望ましい。
その他
第1週(4月6日)・第2週(4月13日)もZoomで開講の予定。環境が準備できていれば、下記URLにアクセスしてみてほしい。