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最終更新日:2024年4月1日

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表象システム論

舞台芸術における「生」
この授業では、ダンス、演劇、パフォーマンスを中心に具体的な舞台芸術作品を取り上げ、その歴史的、社会的、文化的な文脈を確認すると同時に、近現代のパーフォーミング・アーツに頻出するいくつかのトピックとの関連で作品分析を試みていきたい。特に考えていきたいのは、舞台芸術の特権とされている「生」という概念を、例えば人形などの無機物を扱った作品、或いは暗黒舞踏の作品を例に取り、追求していきたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
08C1103
FAS-CA4C03L1
表象システム論
DE VOS PATRICK HENRI
S1 S2
金曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教養学部
授業計画
順番は変わる可能性があるが、次の主題を取り上げる予定である。 1. いつから舞台芸術は「芸術」になったのか。2. 舞台芸術をビデオで観る前提、いわゆる「作品」の定義などの方法論的諸問題。3. ニジンスキー版『春の祭典』という神話的な作品。4.モダンダンスと伝統演劇における人形という存在。5. 歴史を語る方法としての人形。6. 演劇史における人形の得意な位地 7. アントナン・アルトーが求めた「残酷」な生。8.カントール作『死の教室』における生と死のゲーム。9. 太陽劇団の俳優術とその先駆者(クレイグの超人形)。10. 消滅の歴史と人形。『Kamp』の例。11.人形とロボット。パフォーマンスの一例(ベルとルロワ)。12.ジゼル・ヴィエンの作品における生と性。13. 舞踏のミイラと土方巽の『ひとがた』。
授業の方法
基本的に、映像という二次的なメディアを通じて舞台作品を観て、それを分析して行くことになるので、最初はその方法論を検討する必要がある。出来る限り作品を観る体験を大事にしたいと思うので、劇場まで足を運ぶことも考えたいと思う。授業で観る作品についての学生からの積極的な発言を期待する。
成績評価方法
平常点とレポート。
教科書
読むテクストのコピーを配る。
参考書
ビエ、クリスティアン、クリストフ・トリオー著『演劇学の教科書』佐伯隆幸監修、国書刊行会、2009年。 ハンス=ティース・レーマン著『ポストドラマ演劇』同学者、2002年。
履修上の注意
授業での積極的な参加を評価します。映像で観る舞台作品の原作を事前に読んでもらう子ともあります。