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最終更新日:2024年4月22日
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経済学方法論
科学哲学の視点から、なぜ現代経済学への信頼が揺らいでいるのかを検討し、今後の経済学のあり得べき方向について考える。
We will examine why trust in modern economics is fluctuating, and consider future possible direction of
economics from a view point of philosophy of science.
この授業は、現代経済学への信頼が揺らぎ、ゲーム理論、制度論、実験経済学あるいはビッグデータ解析などの工学的方向が見えている中で、科学方法論の視点から経済学の現状を見直すことを目標としています。特に、経済学の「科学化」の方向を決定づけたA.スミスやD.ヒュームに見るニュートン主義から功利主義者リカードウ、ベンサム、ミルまで、そして限界革命を経てライオネル・ロビンズにいたる系譜的展開を、イギリス経験論と帰納法の視点から跡づけます。次に、経済学の数学化に大きく貢献したサミュエルソンとその方法を基礎づけたフリードマンが方法論的には何をやったのかを確認します。さらに、この方向を先導したアメリカ経済学において、なぜ1980年前後に“経済学は科学ではない”という議論が噴出したのか、それから40年経った情報とAIの現在では何が起こっているのかを概観します。
In this course, we will review the current state of economics from the perspective of scientific
methodologies while the trust in modern economics fluctuates and engineering directions such as game
theory, institutional theory, experimental economics, and big data analysis are visible.
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