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最終更新日:2024年4月22日

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日本経済

日本経済
(前半)
日本経済が抱える諸課題をマクロ経済学の基本概念・考え方などをベースに考察する。経済を実体経済面(GDP、消費、設備投資など)、金融面(金利、資産価格、為替レートなど)、物価面(インフレ、デフレ)、経済政策面(非伝統的金融政策、財政政策など)から捉え、主に平成以降に焦点を絞り、主要な問題について検討する。
(後半)
日本経済を、歴史的、制度的、グローバルな観点から考察し、日本経済の特徴と課題を明らかにする。長期停滞、人口減少と高齢化、労働市場の状況に反応しないような賃金、財政と社会保障制度の維持可能性、非伝統的金融政策の是非といった問題は、日本が世界に先駆けて経験している。日本経済を研究することによって、他国への教訓を導くのもこの授業の目標である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
0702201
日本経済
宮尾 龍蔵
S1 S2 A1 A2
S1: 月曜1限、A1: 月曜2限
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講義使用言語
日本語、英語
単位
4
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
経済学部
授業計画
以下の内容を計画している。 (前半) 1.日本経済のマクロ経済的な視点 2.日本経済の実体面:GDP、消費支出、企業行動と設備投資、雇用・労働市場 3.日本経済の金融面:金利と資産価格、為替レート 4.日本経済の物価面:インフレ、デフレ 5.日本経済の歴史面:高度成長~安定成長~バブル期 6.経済政策と現代の課題:非伝統的金融政策、財政政策、ICT・グローバル化の加速など (後半) 最初に、日本経済の諸問題を明らかにすることによって、他国への教訓にもなるような一般的知見を獲得するという本授業の目的を確認する。そして、戦後日本経済の発展・成長を、マクロ経済学的なアプローチから明らかにする。このマクロ的分析を補完する形で、日本経済の一見ユニークに見える諸制度を考察し、それらが高度成長期からバブル経済を経て長期的停滞へと日本経済が移行する中で、どのように変わってきたかを考える。最後に、全ての分析を総括し、応用する形で、日本の失われた20年とも呼ばれる長期停滞の要因を解明し、他国への教訓を考える。
授業の方法
(前半)講義 (後半)講義によるが、学生からの質問・コメントも促したい。
成績評価方法
(前半)定期試験、アンケート(不定期) (後半)中間および期末試験。2、3の練習問題を提出・採点。クラス内での(不定期の)クイズ。
教科書
(前半) 宮尾龍蔵『コア・テキスト マクロ経済学 第2版』新世社、2017年 宮尾龍蔵『非伝統的金融政策―政策当事者としての視点』有斐閣、2016年 (後半) Takatoshi Ito and Takeo Hoshi, The Japanese Economy, 2nd Edition. MIT Press より2020年発刊予定。2019年度の授業には出版前の原稿を使用予定。
参考書
(前半) 船橋洋一編著『検証 日本の「失われた20年」』東洋経済新報社、2015年 浅子和美・飯塚信夫・篠原総一『入門・日本経済』第5版、有斐閣、2015年 その他、適宜授業中に指示する。 (後半) Takeo Hoshi and Anil Kashyap (2001). Corporate Financing and Governance in Japan: The Road to the Future. MIT Press; Koichi Hamada, Anil Kashyap, and David Weinstein (Eds.) (2011). Japan’s Bubble, Deflation and Long-term Stagnation, MIT Press など他適宜。
履修上の注意
(前半)出欠を兼ねたアンケートを不定期に行う (後半)質問・コメントなどを通じて、積極的にクラスに参加することを期待する。