学部後期課程
HOME 学部後期課程 臨床病理学総論
過去(2019年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月1日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

臨床病理学総論

臨床病理学とは、病気を診断するために(そして治療効果を判定するために)客観的な生体情報を得ようとする学問分野である。生態情報を得るために行う物理学的、化学的、生化学的、免疫学的ならびに病理学的手法はまとめて「検査」と呼ばれる。検査した結果を評価するためには統計学的記述も必要である。本講義では、小動物および産業動物における各種検査を切り口として、その背景となる各種疾患の病態生理を学ぶ。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
060330151
FAG-CV4V32L1
臨床病理学総論
米澤 智洋
S1
木曜1限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
農学部
授業計画
総論:臨床病理学の意義、目的、内容について理解する。 第1章.生体試料・検体の採取法、検査法ならびに検査結果の解釈法を習得する。 第2章.赤血球系・造血機能の異常、白血球の数と質の異常、止血異常ならびに血漿・血清蛋白質の変化をもたらす疾患と、それらを診断するための検査法の目的と適応を理解し、検査結果の解釈法を習得する。 第3章.免疫介在性疾患とその検査法を理解し、検査結果の解釈法を習得する。 第4章.電解質・酸塩基平衡、血液ガスの異常と、これらを評価する検査の目的と意義を理解し、検査結果の解釈法を習得する。 第5章.尿・腎・泌尿器検査法の目的と意義を理解し、検査結果の解釈法を習得する。 第6章.消化管および膵臓の外分泌機能、肝・胆道系の検査法の目的と意義を理解し、検査結果の解釈法を習得する。 第7章.内分泌疾患、代謝性疾患の検査法について、目的と意義を理解し、検査結果の解釈法を習得する。 第8章.筋肉と骨の疾患の検査法について、目的と意義を理解し、検査結果の解釈法を習得する。 第9章.体液・貯留液ならびに皮膚や耳の検査法の目的と意義を理解し、検査結果の解釈法を習得する。 第10章.細胞診の目的と意義を理解し、検査結果の解釈法を習得する。
授業の方法
座学
成績評価方法
学期末の定期試験期間中に試験を行なって評価する。
教科書
1) コア・カリキュラム対応テキスト(電子版)を無償で配付する http://www.jsvcp.jp のトップページからダウンロードし、パスワード vcpcore で開く。 2) その他必要に応じて教員の作製した資料を配付する。
参考書
伴侶動物の臨床病理学 チクサン出版社 犬と猫の臨床血液学 インターズー
履修上の注意
生理学をはじめとする3年次までの基礎科目を復習し、あらためて理解しておいて頂きたい。臨床病理学という学問領域は、基礎医学を土台として、臨床検査という手段を用いて、動物の体内に起きた異常を明らかにしようとするものである。正常な動物のホメオスタシスをよく知ることは、病気の動物の異常をよく知ることにもつながる。
その他
関連ホームページに講義資料を掲載予定。