学部後期課程
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最終更新日:2024年4月1日

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細菌学

本講義では、1)微生物学発達の歴史と細菌の全般的な分類学的位置づけ、形態と微細構造、栄養要求性、増殖、分離同定法など細菌の一般性状、2)細菌がいかに栄養物とエネルギーを獲得し、これらを利用して、細菌の構成物質を合成するかなどの物質代謝、3)細菌の変異様式とその機構、細菌の遺伝子、プラスミド、バクテリオファージの構造、機能、細菌における遺伝子の伝達、遺伝子操作など細菌の変異と遺伝、4)感染の経路、経過と発症、感染症成立の要因など感染と宿主・寄生体関係、5)動物の生活環境中に存在する無数の病原性、非病原性微生物に対する滅菌と消毒の方法、6)病原微生物に対して強い殺菌あるいは静菌作用をもち、生体に対して副作用の少ない化学物質を動物に与えて、感染症を治療する化学療法、7)免疫付与によって、病原微生物の感染から宿主を守るワクチンの種類や性質、製造法などを講義する総論部分と、グラム染色性、好気性ないし嫌気性などのグループごとに、それぞれの細菌の分類、生物学的特性および病原性と、それらに起因する代表的な動物(魚類も含む)の病気を紹介する各論部分からなる。
 本講義で扱う細菌はあくまでも動物に対する病原細菌であり、食品産業や工業生産に有用な細菌についてはふれない。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
060330041
FAG-CV2V12L1
細菌学
関崎 勉
A1 A2
金曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
農学部
授業計画
1)序論、微生物学の歴史、細菌の分類と微細構造 2)細菌の増殖と代謝 3)細菌の遺伝学 4)細菌の感染と発症 5)微生物の滅菌と消毒、細菌感染症の検査法 6)抗菌薬と耐性、細菌感染症の治療法 7) gammaproteobacteria(腸内細菌科、ビブリオ、アエロモナス、パスツレラ、シュードモナス、レジオネラ) 8)betaproteobacteria(バークホルデリア、ボルデテラ) 9)delta, alpha, epsilon-proteobacteria(ローソニア、ブルセラ、アナプラズマ、リケッチア、カンピロバクター) 10) らせん菌、グラム陰性嫌気性菌、スピロヘータ類、 11)グラム陽性球菌、グラム陽性芽胞形成桿菌、グラム陽性無芽胞桿菌 12) 放線菌関連菌、抗酸菌 13)マイコプラズマ、クラミジア 14)試験
授業の方法
配布プリントと参考書(下記のいずれか)による講義
成績評価方法
期末試験(試験日時間未定:筆記試験)の成績による評価 7号館A棟7A-104/105講義室で実施(1/22(水)3限) 別の講義室で再チャレンジ組の試験を実施(1/22(水)3限、フードサイエンス棟講義室)
教科書
教科書としては指定しないが、下記の参考書の購入を勧める。
参考書
1)獣医微生物学 第4版、公益社団法人日本獣医学会微生物学分科会編、文永堂出版、ISBN 978-4-8300-3270-7 2)コアカリ 獣医微生物学、公益社団法人 日本獣医学会 微生物学分科会編、文永堂出版、ISBN:978-4-8300-3257-8
履修上の注意
授業の前に、参考書等を読んで予習をしておくことが望ましい。
その他
2019年度シラバス作成教員:関崎 勉