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最終更新日:2024年4月1日

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協同組合論

 日本の農業協同組合および地域生活協同組合を中心として、日本や世界の協同組織について、経済学の視点を踏まえて考察を行う。
 日本の協同組合事業は、めざましい発展を遂げてきた。准組合員や法人会員を含めた全ての協同組合員数はのべで4千万以上に達している(生協 1800万、農協 900万、森林組合 170万、漁協50万、信用金庫 800万、信用組合 400万など)。特に農林水産物の生産・流通や食料品小売の分野において、協同組合が果たしている役割は大きい。
 本講義は、株式会社などと比較して協同組合の基本的な仕組みを解説するとともに、おもに農協と生協を題材として、協同組合が抱えている課題や今後の方向性について考察する。また近年では、営利と非営利分野の間で活動する新しい組織形態として、NPOやワーカーズコレクティブ(労働者協同組合)などが出現してきている。講義ではそれらを踏まえながら、社会経済における協同組織の可能性について理解を深めていきたいと考えている。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
060320871
FAG-CE3E19L1
協同組合論
萬木 孝雄
S2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
農学部
授業計画
 以下のような内容について6回分の講義を行い、7回目に期末試験を予定している。時間割と日程は、初回のガイダンス出席者と相談をして決定する。 1)組織形態論から見た協同組合の特徴と意義 2)西欧における協同組合の成立 3)日本での導入と普及 4)協同組合に関係する経済理論 5)農業協同組合の事業と現在の課題 6)生活協同組合の事業と現在の課題 7)NPOに代表される非営利組織と協同組合の比較 8)競争的市場経済における協同組合の意義と限界
授業の方法
 授業は講義形式で行なう。講義室は、農学部1号館、2階、第10講義室を予定している。
成績評価方法
 期末試験60%、レポート30%、出席10%の配分で、成績が評価される。  期末試験日時: 授業日程終了より1週間後を予定している。  期末試験の教室: 授業の教室と同じ予定である。  期末試験その他: 試験への持ち込みと使用は、「他の人のノート・コピー、およびパソコンなどのインターネット接続機器」以外は、何でも可能とする。
教科書
 河野直践『協同組合入門』、創森社、2006年、1,400円  上記を教科書としてはいるが、特に購入の必要はない。
参考書
1)玉城哲『日本の社会システム』、農山漁村文化協会、1982年、1,200円 2)生源寺眞一・農協共済総合研究所編『これからの農協』、農林統計協会、2007年、3,600円 3)現代生協論編集委員会『現代生協論の探求・現状分析編』、コープ出版、2005年、2,100円
履修上の注意
 初回のガイダンスと授業を、6月11日(火)13時より、農学部1号館、2階、第10講義室の予定で行う。その中で、今回の授業日程を決定する。  日程の原案は、以下である。 6月18日(火)3限と4限 2回目と3回目   25日(火)3限と4限 4回目と5回目 7月 2日(火)3限と4限 6回目と7回目 7月 9日(火)3限     定期試験  例年の受講者数は30名程度であり、毎回出欠を取る予定である。授業中での質問や意見交換などを、歓迎したい。