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最終更新日:2024年4月22日

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森林植物学

森林は樹木と草本植物、動物、微生物が複雑なネットワークを作って共存する生態系である。森林は一見すると永遠に同じ状態でそこに存在し続けているように見えるが、実際には個々の樹木が枯死と再生を繰り返し(更新)、群落の構造や種組成自体も変化している(遷移)。森林生態系の骨格ともいうべき樹木の種組成は、地域レベルでは地史や気候によって規定された植物相(flora)によって決まるが、実際の森林群落の組成と構造は、地形、地質や撹乱の歴史を反映している。森林群落では、それぞれの樹種が、進化の過程で獲得してきた生理生態的特性に応じてすみ分けており、樹種ごとの生理生態的特性を知ることは、森林群落成立のメカニズムや森林生態系の機能の理解のために必須である。一方、樹木は周囲の動植物や微生物との相互作用の中で生きており、なかでも従来あまり重視されてこなかった菌類の役割の重要性が明らかになってきている。森林植物学は、森林生態系の成立・維持のメカニズムの基礎を学ぶことにより「森林を見る目」を身につけることとともに、関連する科目である樹木学、森林生態学、造林学、樹木医学などへの導入となることを目標としている。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
060310640
FAG-CL3F02L1
森林植物学
福田 健二
S1 S2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
農学部
授業計画
授業は対面で行います。 4月 5日 森林植物学とは 4月19日 植物の分類と学名(福田) 4月26日 植物の生殖器官、針葉樹と広葉樹(福田) 5月10日 樹木の栄養器官と組織構造(シュートと根)(福田) 5月17日 樹木の栄養器官と組織構造(樹幹)(福田) 5月24日 樹木の生理(福田) 5月31日 植生帯と植物区系(福田) 6月14日 菌類の系統・進化と分類(松下) 6月21日 森林における菌類の生態(松下) 6月28日 樹木と菌類との共生(松下) 7月 5日 森林の更新と植生遷移(福田) 7月12日 植生の保全と管理(福田) 7月19日 期末試験
授業の方法
主にスライドや資料を用いて講義する。
成績評価方法
毎回の小テスト(ITC-LMSでのアンケートへの回答)および期末試験により評価する。
教科書
なし(資料等を講義の際に配布する)。
参考書
鈴木和夫・福田健二編「図説 日本の樹木」朝倉書店 ISBN 978-4-254-17149-5 濱谷稔夫「樹木学」地球社 ISBN 978-4-804-95105-8 小幡和男ほか「樹木博士入門」全農協 ISBN-13: 978-4881371985 日本生態学会編「森林生態学」共立出版 ISBN 978-4-320-05736-4 藤森隆郎「森林生態学」全国林業改良普及協会 ISBN 4-88138-170-9 柿嶌眞・徳増征二編 「菌類の生物学」ISBN 978-4-320-05732-6 など。講義中に紹介
履修上の注意
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