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最終更新日:2024年4月1日

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動物細胞生物学

動物細胞生物学
動物は、栄養素・食品摂取を代表例として、環境からの様々なシグナルを受容し、体内の生命機能に反映させるシステムを有している。応用生命化学・工学における多岐にわたる研究成果をヒトを含む動物に応用するためには、動物における多様な高次機能の制御機構、特に細胞内の生命現象を分子レベルで理解することが必要である。一方で、疾患を例として、これら生命現象を司るシステムの破綻が動物にもたらす影響とそのメカニズムを理解することも重要である。本講義では、原核生物のシステムとも比較しながら、動物細胞内の細胞・ゲノム・遺伝子の構造、遺伝子発現制御機構、細胞内情報伝達機構を分子レベルで理解する。続いて、動物固有の機能である神経系や免疫系も題材にして、動物が外界からの様々な刺激に対して巧妙に応答するメカニズムの原理を組織・細胞・分子レベルで理解する。さらに、遺伝子変異を代表例として、細胞機能の破綻が引き起こされるメカニズムを理解する。また、これら動物細胞を解析する技術やストラテジーも紹介する。以上の講義を通して、動物細胞内で制御される生命現象のダイナミズムを理解し、これら生命現象を標的として細胞機能を調節する方法を考えてみる機会を提供したい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
060310171
FAG-CL3C21L1
動物細胞生物学
喜田 聡
S1
木曜1限
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講義使用言語
日本語
単位
1
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
農学部
授業計画
1) 動物細胞との構造 2) ゲノム(染色体)の構造 3) 遺伝子の構造 4) 遺伝子発現制御I(転写制御、転写後制御) 5) 遺伝子発現制御II(翻訳制御、エピジェネティクス制御) 6) シグナルの伝達I(細胞外から細胞内へ) 7) シグナルの伝達II (細胞内情報伝達機構) 8) 脳神経機能発現のメカニズム 9) 免疫機能のメカニズム 10) 発生・分化のメカニズム 11) 細胞機能破綻のメカニズム(疾患と遺伝子変異) 12) モデル動物の意義、作製方法とその解析 13) 細胞機能の解析技術 14) 数理学的解析とモデリング
授業の方法
プリント、プロジェクター、板書を用いた講義を中心とした授業を行う。
成績評価方法
期末試験(授業最終日)により評価する。 教室:農学部2号館 化学第1講義室 成績評価:試験により評価
教科書
なし(資料等を講義の際に配布する)
参考書
参考書:細胞の分子生物学、遺伝子の分子生物学, Essential 細胞生物学
履修上の注意
特になし。
その他
2019年度シラバス作成教員:喜田聡