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最終更新日:2024年4月1日
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化合物の多様性と生理機能Ⅰ
農学に関連した生命現象は、 例えば植物の発根、 発芽、 伸長成長、 開花、 昆虫や甲殻類の交尾、 産卵、 脱皮、 変態、魚類の温度適応、微生物や微細藻類の二次代謝物、脊椎動物の雌雄誘引のように多様であるが、 これらの現象の発現制御にはホルモンをはじめとする様々な生物活性物質が関わっている。 農学部の多くの研究室では、 生物の持つ生き物としての共通性、 多様性に基づく様々な生命現象を化学的な立場から理解しようとする研究が幅広く展開されている。 その結果、 低分子の化合物から、 高分子の化合物に至るまで、 いわゆる生物活性物質と呼ばれる多くの化学物質の構造とそれらの機能や生理作用、 さらには合成法に関する貴重なデータが集積されつづけている。 このような知見は、 生物生産や食品栄養、 生理などの農学分野のみにとどまらず、 医農薬、 工業生産など人間生活にも深く関わる関連諸分野にも広く応用されて来た歴史を持ち、 益々拡大されつつある。 本講義においては、 このような生物活性物質の多様な構造とそれらの示す生理作用や機能と生物現象との関わりや役割などについて農学部の教員の自身の研究の中から生まれた興味 深いテーマを選択して講義し、 この分野の学問の重要性、 面白さ、 将来への展望について理解を深めることを目的とする。 本講義は、 A2に開講される「化合物の多様性と生理機能Ⅱ」と同様の目標・概要を有する講義であり、両方の単位を取得することが望ましい。また複数の教員がそれぞれの分野について解説するオムニバス形式で行うが、この方式もI、Ⅱの両講義において共通である。
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