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最終更新日:2024年4月22日

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博物館空間表現実習

博物館空間表現実習
博物館の展示場を創造できる人材を育てることを目的とする。ここでいう展示場の創造とは、知と美の飽くなき追究に根差した文化の広がりと継承を、個たる人間として負うことを意味する。そうした人材は、ただのプランナーでもなければ経営者でもない。それは、優れた芸術センスと知的論理構成力を備え、世界に恥じない表現力を磨くことでのみ育てられる。本実習では、受講者にその入り口とそれに続く思慮の手がかりを導入したい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04225131
FLE-XX4303P1
博物館空間表現実習
遠藤 秀紀
S1 S2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
以下の予定で授業を積み重ねる。 第1回 実習 展示空間の創生を、博物館の理念・哲学と合わせて考える。今という時代と社会から見た、博物館空間の意味を語ることになる。 第2回 実習 展示空間の創生を、博物館の理念・哲学と合わせて考える。明治以降また戦後の生涯教育・社会教育の立脚点から歴史を検討しつつ、未来像を論議する。 第3回 実習 空間づくりの本質を具体的対象領域から論議する。動物学・昆虫学・貝類学などにおいて、その標本特性を活かし、標本表現に対する考え方を論議する。 第4回 実習 空間づくりの本質を具体的対象領域から論議する。動物学・昆虫学・貝類学などにおいて、その標本特性を活かし、標本のもつ力と保存科学的手技を併せて論議する。 第5回 実習 空間づくりの本質を具体的対象領域から論議する。動物学・昆虫学・貝類学などにおける乾燥標本、液浸標本、骨格標本、剥製標本などの実際を考慮しつつ、表現技法を検証する。 第6回 実習 空間づくりにおける映像論を展開する。技術的論点の検討もあろうが、映像を創る人間の動機と精神世界が作品に与える影響を議論する。 第7回 実習 無機質的な標本資料は、来訪者の心にどのような影響を与えるであろうか。地質学・古生物学を題材に、観るものに向けた博物館表現を論議する。 第8回 実習 無機質的な標本資料は、来訪者の心にどのような影響を与えるであろうか。動植物、化石や鉱物、天文学資料の特性を検討し、空間設計を論議する。 第9回 実習 自然史資料の特性を再検証し、自然史資料特有の博物館空間における表現効果を検討する。 第10回 実習 博物館空間において、自然物を扱う研究現場はどのような受け止められ方をするのであろうか。自然史に関して研究現場の見せ方から、空間づくりを議論する。 第11回 実習 考古学、民俗学、農学などを題材に、標本解析による発見をいかに空間づくりに活かすかを検討する。 第12回 実習 考古学、民族学、文化人類学などの資料特性を検討し、博物館表現において資料・標本がどう活かされるかを考える。 第13回 実習 建築史、建築美術、緑地計画などを例に、建築学を博物館で扱う際の特異な課題を、実例をもとに検討する。 第14回 実習 博物館展示場の空間設計を討議し、空間づりの普遍的課題を論議する。 第15回 実習 展示場構築の理念と実際を、実例と論理をまじえて比較総合的に検証する。 (各回は日程の順序という意味ではなく、便宜的な区分けである。)
授業の方法
受講希望者は、4月8日までに ***** (総合研究博物館:佐々木猛智) 宛てにその旨の電子メールを必ず送ってください。 開始以後は、講義形式、ディスカッション形式、実務疑似経験など、多様に計画されている。
成績評価方法
詳しくは追って連絡をする。
教科書
指定しない。
参考書
指定しない。
履修上の注意
受講希望者は、4月8日までに ***** (総合研究博物館:佐々木猛智) 宛てにその旨の電子メールを必ず送ってください。