学部後期課程
HOME 学部後期課程 社会学特殊講義Ⅱ
過去(2022年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年3月15日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

社会学特殊講義Ⅱ

韓国の社会人類学 Social Anthropology of Korea
社会・文化人類学者は韓国社会をどのように理解しようとしてきたのかを主題として,①韓国社会を対象として半世紀余りにわたって蓄積されてきた民族誌的研究成果(フィールドワークの成果の分析的記述)の歴史的再解釈と,②韓国社会の「民族誌的現在」(フィールドワークを通じて経験された現在)の社会人類学的分析を試みる。二種類の再帰性(reflexivity)の対話,すなわちフィールドワーカーによるフィールドに関する知識・経験の反省的捉え返しと,フィールドの人たちの省察的実践との関わり合いに着目して,①産業化初期の農村,②産業化過程での都市/農村生活の変化,③ポストIMF(1997年金融・経済危機後)の韓国社会の再考を試みる。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04224342
FLE-HU4Z03L1
社会学特殊講義Ⅱ
本田 洋
S1 S2
火曜5限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
詳細は開講時に説明するが,以下のようなサブ・テーマに分けて講義を行う予定である。 ・韓国社会の民族誌的記述:農村,都市,社会変化と社会流動 ・1980年代の韓国体験:自己言及/対話/脈絡化 ・解放後から1980年代までの韓国社会の変遷 ・親族とローカル・コミュニティ:1960~70年代農村の民族誌を中心に ・可能態としてのコミュニティ:Yマウルの歴史民族誌 ・家族のリアリティ:産業化過程の農村から ・1980~90年代の都市中産層:社会移動とライフスタイル ・欲望する主体と家族/国民の歴史:中高年既婚女性の語りから ・主流(mainstream)と代案(alternative):都市中産層の再生産と農村移住 ・移住,生き方,共同性:山内地区の帰農・帰村者 ・ローカリティの生産と公益性の言説:「マウルづくり」の現場
授業の方法
初回(ガイダンス)のみすべてオンライン受講とし,二回目以降は対面とオンラインを併用する。授業終了後にグーグル・フォームでリアクション・ペーパーを提出してもらい,次回冒頭でそれに対する回答やコメントを行うことで,相互性を確保する。初回はガイダンス,2回目で1980年代までの韓国社会の変化を概観したうえで,3回目から各論に入る。
成績評価方法
平常点(リアクション・ペーパー)と期末レポートによる。
教科書
授業資料は前日夕方までにITC-LMSにアップロードします。受講前に適宜ダウンロード・プリントアウトしておいてください。
参考書
伊藤亜人『暮らしがわかるアジア読本韓国』(河出書房新社, 1996年)。 伊藤亜人『珍島:韓国農村社会の民族誌』(弘文堂, 2013年)。 本田洋『韓国農村社会の歴史民族誌:産業化過程でのフィールドワーク再考』(風響社, 2016年)。 その他,共有フォルダーに随時参考資料をアップロードする。
履修上の注意
【4/14変更】授業は対面とZoomを用いたオンラインを併用して行います。初回(ガイダンス)はオンラインのみで行ないますが,二回目以降は毎回対面とオンラインどちらでの参加も可能とします。
その他
不明点は遠慮なく下記メールアドレスに問い合わせてください。