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最終更新日:2024年4月22日

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社会学特殊講義Ⅱ

韓国の社会人類学 Social Anthropology of Korea
本講義は,韓国社会を対象として半世紀余りにわたって蓄積されてきた民族誌(エスノグラフィー)的研究成果を歴史的に再解釈しつつ,それと対照しながら,担当教員自身の研究成果を含めた韓国社会の「民族誌的現在」(フィールドワークを通じて経験された現在)を社会人類学的に読み解くことを目的とする。韓国社会を人類学者はどのように理解しようとしているのかを大きな問いとして設定し,一方で自己省察的な研究協力者(フィールドの人たち)との対話を通じたフィールド経験の省察的な再解釈(民族誌的記述・分析の再帰性),他方で過去から現在を見通し,また現在から過去を捉え直す視線の交錯(歴史民族誌的視角)を指針として,①産業化初期の農村,②産業化過程での都市/農村生活の変化,③ポストIMF(1997年金融・経済危機後)の韓国社会の再考を試みる。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
04214342
FLE-HU4Z03L1
社会学特殊講義Ⅱ
本田 洋
S1 S2
火曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
文学部
授業計画
詳細は開講時に説明するが,以下のようなテーマに分けて講義を行う予定である。 ・原体験の社会経済的脈絡:1980年代までの韓国社会の変遷 ・遠ざかる故郷の原像:1960~70年代農村の民族誌から ・産業化と農村社会:1980年代末農村でのフィールドワークから ・都市生活と階級意識:いわゆる「中産層」を中心に ・階級/ジェンダーへの省察:エイベルマン『移動のメロドラマ』を手掛かりに ・既婚女性と家父長制 ・家族を交渉する既婚女性:1990年代後半以後の家族と女性 ・代案的帰農・帰村から田舎暮らしまで:農村移住の増加と多様化 ・韓国社会におけるローカル・コミュニティ/家族/個人の民族誌的理解
授業の方法
授業は基本的にオンライン講義形式で行うが,授業終了後にグーグル・フォームでリアクション・ペーパーを提出してもらい,次回冒頭でそれに対する回答やコメントを行うことで,相互性を確保する。初回はガイダンス,2回目で1980年代までの韓国社会の変化を概観したうえで,3回目から各論に入る。
成績評価方法
平常点(リアクション・ペーパー)と期末レポートによる。
教科書
授業資料は前日夕方までにITC-LMSにアップロードします。事前にダウンロードしておいてください。
参考書
伊藤亜人『暮らしがわかるアジア読本韓国』(河出書房新社, 1996年)。 伊藤亜人『珍島:韓国農村社会の民族誌』(弘文堂, 2013年)。 本田洋『韓国農村社会の歴史民族誌:産業化過程でのフィールドワーク再考』(風響社, 2016年)。 その他,共有フォルダーに随時参考資料をアップロードする。
履修上の注意
授業はZoomを用いたオンライン形式で行います。
その他
不明点は遠慮なく下記メールアドレスに問い合わせてください。